拝啓 精霊の狭間を生きる呪霊へ ページ27
拝啓 精霊の狭間を生きる呪霊へ
A 視点
A
「 っ…！？
( 特級クラスの呪力…！？ ) 」
交流会が始まり、恐らく一時間経った頃、
鳥肌が出るようなレベルの呪力を感じた。
A
「 な、っ… 」
そしてその数十秒後、轟音が高専内に響き渡った。
音のした方には大樹のような、
ものが空に向かって伸びていた。
A
( なんの呪霊だ…これ、呪霊討伐レースの奴じゃない、
明らかに広範囲の術式だ… )
A
( しっかりしてそうな恵に…、 )
A ��
「 恵！無事か？ 」
伏黒 ��
「 西園寺先輩、恐らく特級です、
特級呪霊が高専内に出現しました。 」
A ��
「 やっぱりか…、恵の近くに誰がいる、 」
伏黒 ��
「 狗巻先輩と加茂さんと、っ、 」
A
「 …恵！？ 」
ツーツー、と音がして恵との通話が突然終わりを告げた。
A
( 圏外…ではないか、だとしたら呪霊本体が出てきたか… )
A
( 自分の力を過信するのは危険だけど…
これに対抗できるのは恐らく俺…もしくは五条先生、 )
A
「 " 四神操術 西南 白虎 朱雀 " 」
A
( 二体顕現させるのはかなり呪力を喰うけど、緊急事態だ、 )
白虎には特級呪霊の呪力を追って先に行ってもらい、
朱雀には恵達の援護、あるいは救出に向かわせた。
A
( 大丈夫、いつもの任務と変わらない、大丈夫… )
指示を出した後、自分も白虎を追う。
あちこちで爆発音が何度も聞こえる。
A
( " 帳 " も降りてる…呪詛師も絡んでるやつか… )
その時、ポケットに入れていたスマホが鳴った。
A ��
「 桃、どうした、 」
西宮 ��
「 西園寺くん、帳が降りたのは確認できた？ 」
A ��
「 勿論、 」
西宮 ��
「 その帳、恐らく " 五条悟を拒む " 帳になっているの！ 」
A ��
「 は、そんなことあるのか、 」
西宮 ��
「 現に入れてない連絡をもらったの、
だから今この状況下では西園寺くん、 」
西宮 ��
「 あなたが頼りなの、 」
A ��
「 ！…、分かった、んで桃は何してんの？ 」
西宮 ��
「 私は狗巻くんと加茂くんを帳の外に出してる途中、 」
A ��
「 げ、二人ともやられてんの… 」
西宮 ��
「 そうみたい、今は伏黒くんと真希ちゃんが交戦中、 」
A ��
「 おーけー、すぐ向かう。 」
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作者名：珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時：2024年1月24日 20時
