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拝啓 京都校に在籍している学生へ ページ23

 拝啓 京都校に在籍している学生へ










 A 視点


A
( なんで " 当日 " に任務入ってんだよ… )


 上層部からの出張嫌がらせがなくなったかと思いきや、
 今度は都内での任務が増えた。


 あれから日は過ぎて九月、

 繁忙期が落ち着いたこの頃、
 俺たち呪術師のイベントといえば、


 京都姉妹校交流会


 去年は憂太が里香の解呪前だったので、圧勝だったらしい。


 らしい、と言うのは俺は去年の交流会には参加をしていない。

 その頃には一級だったので地方へと行かされていた。


A
( 一年の時には見学、ということで参加はしていたけど… )


 ガッツリ参加するのは今年が初めてである。


 準一級に近い呪霊をサッと祓って高専へと向かう。


A
( やべ、恵から… )


 五分くらい前に恵から 「 京都高が到着した 」
 と連絡が入っていた。


A
( " 朱雀 " 使うかぁ…、 )


 呪力量を最低限にして四神の一体、朱雀を顕現させた。


A
( 呪力量絞ったせいでいつもより大きさが一回り小さ… )


 しゃーないか、と思い朱雀の足につかまる。


A
「 " 朱雀 " 頼みますよー、 」

 
 その声と同時に朱雀は空へと飛び立ち、
 高専に向かって飛び立った。


A
( 確か一日目は呪霊討伐レースみたいなのをやるから… )


 高速移動が得意な朱雀のおかげで時間もかからずに、
 高専の敷地が見えた。


 ある程度着地できる距離になったのを確認して、
 朱雀の術式を解く。

 
A
( …なんかバチバチじゃないですか…? )


 空にも届くような声が東京校と京都高のメンツから
 聞こえてくる。


A
「 っ…お待たせー、 」


 呪力で足をカバーして、軽く着地する。


五条
「 お、Aおかえり、お疲れー、 」


 五条先生を皮切りに東京校の皆から
 お疲れなどの言葉をもらう。


A
「 …誰、? 」


 その中に一人だけ、見たことのない奴が混ざっていた。


 短髪で目の下の傷が特徴的な男子生徒、


五条
「 そっか、Aも初めて会うね、
 この子は両面宿儺の器、虎杖(いたどり)悠仁(ゆうじ)くんでーす! 」


A
「 いたどりゆうじ、…虎杖…悠仁、、 」



 両面宿儺の器、虎杖悠仁は死んだ。



A
「 あれ、死んだんじゃ…? 」


五条
「 ま、生きてたんだよねー、 」


A
( …ノリ軽、 )

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年1月24日 20時

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