＿ ページ21
伏黒 視点
五条
「 …さっきよりも酷そうだねー、 」
伏黒
「 さっきまで一人で廊下歩いてましたからね。 」
五条
「 それはいけないね！
恵、そのペットボトル持って僕に着いてきて。 」
伏黒
「 はいはい、 」
五条
「 A、ちょっと動かすよー？ 」
A
「 ん…ごじょ…さ、ん… 」
伏黒
( 完全に悪化してる先輩…、五条先生の呼び方も違うし… )
伏黒
「 そういえば、先輩が倒れた後一体どこ行ってたんですか、 」
五条
「 んー？
五条
「 Aは若くして特級術師だけど、
連日の任務はどうなってんのー、って、 」
五条
「 だから本来ならば交流会までまた地方に派遣される
予定だったけど、それなくしたんだ。 」
伏黒
「 …いつか後ろから刺されても知りませんよ…。 」
五条
「 僕が？ないない！だって最強だし！ 」
伏黒
「 … ( だけど先輩疲れてたもんな…
あの電話の時だって、 ) 」
五条先生が先輩を姫抱きに抱えてゆっくりと歩き出す。
五条
「 …恵ってさ、Aのこと、どう思ってる？ 」
伏黒
「 え、どうって…、そりゃ、学生で特級は尊敬します…。 」
五条
「 だよねー、そう言うよね、 」
伏黒
「 何を言って欲しかったんですか、 」
五条
「 いや、別に、ただ僕に対する嫌がらせが
Aにまで巻き込まれてるのがムカつくんだよなぁ。 」
伏黒
「 あぁ、上の人たち五条先生のこと嫌いですもんね。 」
五条
「 そんなグサっと刺さる事言わなくても… 」
伏黒
「 ほんとのことですよ。 」
そんな会話をしながら学生寮に到着した。
五条
「 恵、A着替えさせたいからそこのキャリーから
適当な服取ってー、あとタオルも、 」
伏黒
「 はい、 」
五条
「 ごめんね、A、脱がせるよ。 」
制服のボタンを外して次々に衣類を脱がせていく五条先生、
伏黒
「 …刺青…、？ 」
五条
「 あれ、恵ってAの刺青のこと知らなかったっけ？ 」
伏黒
「 いえ…多分、聞いてないです… 」
伏黒
( そう考えると先輩の高専に来た理由も知らないな… )
出張とか多いからそのせいでもあるかもしれないが、
五条
「 そっかー、今度聞いてみな、
話してくれるか分からないけどね。 」
伏黒
「 そうしてみます…。 」
五条先生と協力して先輩の身体を拭いてゆるい服装に
着替えさせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時：2024年1月24日 20時
