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A 視点
A
「 鼻血…、 」
家入
「 なんでも発熱時は血管の拡張の為に
鼻血が出やすくなっているそうだ。 」
A
「 そうなんですか…、あ、布団汚してすいません…。 」
家入
「 気にするな、仕事だし新しいの使えば良い。
ティッシュならそこだ。 」
数分経てば鼻血も
A
「 そういえば…俺どのくらい寝てました…? 」
家入
「 あー、一時間ちょっとか?
そうだな…そういえばショートスリーパーだったよな? 」
A
「 はい、いつも睡眠は六時間未満ですね、 」
家入
「 ま、君にとってそのくらいの睡眠が健康だから
なんともいえないけども熱ある時はゆっくり休めよ。 」
そう言って点滴のチューブを腕から外してくれる。
家入
「 どうする、寮に戻るか?
熱高いしここにいても良いが… 」
A
「 あー、戻ります。
点滴、ありがとうございました。 」
家入
「 分かった、でも一応、
今日は部屋の鍵は開けておくんだぞ。 」
A
「 はい、失礼します。 」
夏のせいでむわんとした廊下をゆっくりと歩く。
A
( 熱…何年振りだろ…、 )
壁に手をつきながら普段の倍以上時間をかけて歩く。
?
「 先輩? 」
A
「 …あれ、恵じゃん… 」
ツンツンのウニ頭が特徴的な恵が近づいてくる。
伏黒
「 なんでここにいるんですか…、
医務室は…、熱あるんですよ!? 」
A
「 いや、、寝たし寮まで戻れるかな…って、 」
伏黒
「 明らかにフラフラしてるし無理ですよ… 」
伏黒
「 俺一人じゃ運ぶのキツそうなんで、
五条先生呼びますね、この時間ならどっか歩いてるんで。 」
A
「 恵の五条先生に対する認識面白いね… 」
伏黒
「 喋ってる余裕あったら座って休憩してて下さい。
丁度談話室近いんで、 」
恵と二人で談話室に入り、ソファに脱力する。
A
( やべ…動けないやつだ… )
伏黒
「 多分すぐに来るんでゆっくりしてて下さい。
あと先輩の為に買った水、飲んで下さいよ。 」
とペットボトルが目の前に置かれる。
A
「 あー…ありがと…、 」
恵はそう言って俺の隣に腰掛ける。
無言でスマホをいじり続けていた。
A
( …今はありがたい、喋るのも酷だから、 )
そして五分もしないうちにサングラス姿の五条先生が
談話室にやって来た。
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作者名:珀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時:2024年1月24日 20時