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A 視点
五条
「 Aって西園寺グループの後継ぎだったんだ。 」
A
「 はい、でもこっちがその後継ぎの権利を放棄したので
どうなるかは分かりませんが。 」
五条
「 あはは、言うねぇA、 」
A
「 笑い事じゃないですって… 」
あの日から学校の手続きとか諸々片付けて、
正式に東京都立呪術高等専門学校、一年生として所属になった。
A
「 そういえば…同級生っているんですか？ 」
五条
「 今の一年は君を入れて三人！ 」
A
「 すっっっくな！！ 」
五条
「 しょうがないよー、呪術界は万年人不足さ、 」
A
「 そうですか… 」
五条
「 じゃ、今日の予定教えて。 」
A
「 あぁ…今日は与えられた二級の任務、
終わったら美容室行って、寮に帰ります。 」
五条
「 美容室？ 」
A
「 金髪から色を変えます。 」
五条
「 わぁお、ついにヤンキー卒業？ 」
A
「 あの時は家が嫌いでそれに反発する為に
髪を染めて刺青を入れたんです。 」
五条
「 で、ヤンキーになったと？ 」
A
「 まぁ、あれから連絡はなくなったんですけどね。 」
五条
「 それなら良かったじゃん。 」
A
「 …連絡があったとしても帰りませんけどね…
そろそろ任務行って来ます。 」
五条
「 はーい、行ってらっしゃいー、 」
A
「 … 」
目を開けると白い天井が目に入った。
そして薬品の匂いが鼻をかすめる。
？
「 起きたか、 」
聞きたれた声がしたので首を少し傾けて
声のした方向を見る。
A
「 …家入、さん… 」
家入
「 あぁ、どうだ、体調は？ 」
A
「 えっと…怠い…くらい…？ 」
家入
「 だろうな、君、
倒れてここに来た時は三十八度後半だったからな。 」
A
「 そ、そうなんですか… 」
家入
「 よく見ると以前より痩せている気がするな、
どうせ出張先でも食事をまともに摂っていなかったろ？ 」
A
「 はい…、 」
家入
「 全くお前は…今栄養補う為の点滴打ってるから
暫く動くなよ。 」
家入
「 あと水飲むか？脱水が心配だからな、 」
A
「 じゃあ…いただきます…、 」
家入さんに身体を支えられて起き上がる。
A
「 …、？ 」
家入
「 あー、やっぱ熱高いもんな、 」
鼻血が出ており白い布団が少しずつ赤く染まっていった。
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作者名：珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時：2024年1月24日 20時
