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 伏黒 視点


伏黒
「 " 玉犬 " 」


釘崎
「 おらっ! 」


 釘崎と共に先輩に攻撃を仕掛ける。


伏黒
( 二対一なのになんでこんな涼しい顔してんだっ… )


 俺の式神ある玉犬を容易くかわして、
 釘崎の五寸釘も余裕そうに回避していく。


A
「 ダメだよー?恵、野薔薇、 」


A
「 ぜーんぶかわされた次のこと、考えてる? 」

 
 先輩は鞘に収まっている刀で俺たちの術式の威力を殺す。


伏黒
( この人、術式使ってないのに…っ、
 ただの、刀なのに、 )


A
「 鳩尾、がら空き、 」


伏黒
「 ぐっ、! 」


釘崎
「 っ…! 」


 続けて先輩は一瞬で移動して、刀の(つか)
 俺たちの鳩尾を強く押す。

 
A
「 …まぁ、上出来っしょ、 」


A
「 五条先生、二人とも近接戦の知識入れた方が良いですよ。 」


五条
「 だよねぇ、だから今パンダ達に近接戦を主に
 訓練してもらってるんだけど、 」


パンダ
「 受け身の練習だなー、俺たちが今やってるのって、 」


狗巻
「 しゃけしゃけ、 」


A
「 …恵は式神使いで、尚且つ近接も強くなると
 術師として本当に成長すると思うよ。 」


伏黒
「 はい、 」


A
「 で、野薔薇は釘の使い方を上手く使うと良いよ。
 呪力込めれるかもしれないけどさ、消耗品だし、 」


釘崎
「 分かったわ、 」


A
「 ただ二人とも勢いがあって良いね。
 迷いがなくて一年とは思えない。 」


 そうして先輩はぽんぽんと俺たちの頭を撫でた。


A
「 久々に戦いを純粋に楽しめた、二人ともありがと。 」


伏黒
「 いいえ、俺たちの方こそありがとうございました。
 疲れているのに相手をしてくれて、 」


A
「 いやぁ、俺も強い後継を育てて
 任務減らしてほしーもん。 」


伏黒
( …半分五条先生のせいでは…? )


釘崎
「 そういえば、西園寺先輩は今までどこに? 」


A
「 …俺はここんとこ地方でひたすら呪霊狩りしてるよ。 」


A
「 出張みたいな…感じ、 」


釘崎
「 特級も大変なのね… 」


A
「 俺だって青春したいよ… 」


伏黒
( 先輩と釘崎…めちゃくちゃ打ち解けるの早くね? )


A
「 五条先生、早く上層部黙らせて下さいよ。 」


五条
「 んー、頑張るわ。 」


A
「 どう思う?こーいう大人、 」


伏黒
「 最低だと思います。 」


釘崎、禪院、パンダ
「 同じく、 」


狗巻
「 しゃけ。 」

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年1月24日 20時

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