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拝啓 反転術式を扱う呪術の先輩へ ページ12

 拝啓 反転術式を扱う呪術の先輩へ










 A 視点


家入
「 これは深く呪力が刻まれてるな、
 痛かったろ、 」


A
「 え…全然、平気です… 」


 そう、痛くはない…見えないだけで。


家入
「 …五条、こいつ見ないうちに痛覚飛んでいったかもしれん。 」


五条
「 まー、アドレナリン出まくってんじゃない? 」


家入
「 常に興奮してんのか。 」


A
「 え、なんかそれだと俺が変態みたいじゃないですか… 」


家入
「 お前は変態というよりも一種の変人だろう。 」


A
「 ぅ゛っ… 」


家入
「 …それじゃあ、治療していくぞ、 」


A
「 お願いします。 」


 家入さんは俺の眼に手を出す。

 それと同時に周りが優しい光に包まれる。


家入
「 …終わったぞ、
 眼が見えないようだったが大丈夫か? 」


A
「 … 」


 ぱちぱちと何回か瞬きを繰り返して違和感を探す。


五条
「 …どお? 」


A
「 …なんともありません、治ったぽいです…、
 ありがとうございます…。 」


家入
「 そうか、、…どうした? 」


A
「 え、、 」


家入
「 いやなんとなく、、
 なんか数ケ月前と纏う空気が違う気がしてな。 」


A
「 …強いて言うならば、
 寂しかったかもしれません。 」


五条
「 え、寂しかったの?可愛いとこもあるねぇ、 」


家入
「 五条、茶化すな、引っ込んでろ。 」


五条
「 … 」


A
「 ほんと、気のせいかもしんないんですけど、
 一人で知らない土地に放り出されて、 」


A
「 メンタルがどこかおかしくなってたのかもしれませんね。 」


 乾いた笑いを家入さんに見せる。


家入
「 …西園寺、私はメンタルの問題は専門外だけども、
 話くらいは聞いてやれる。 」


家入
「 特級術師と言えどお前はまだ十八歳であり、
 私たちから見れば子供の分類だ。 」


家入
バカ(五条)もいるし、
 電話でも良いから定期的に話をすること、良いな? 」

 
A
「 はい、…ありがとうございました。 」


五条
「 ちょっと、今日僕の扱い酷くね?
 ねぇ、硝子? 」


家入
「 … 」


五条
「 え、フルシカト? 」










五条
「 言ってくれれば良かったのにー、 」


A
「 いや、自分もそう思ってなかったんですって、 」


五条
「 いやぁ?どうだろーね ( 笑 ) 」


A
「 その意味深な笑い方やめて下さい。 」


五条
「 心外だなぁ、 」

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年1月24日 20時

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