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 A 視点


五条
「 …A、おかえり。 」


A
「 …ただいま戻りました、五条先生、 」


 七月下旬、上層部に無理を言って東京に戻って来た。


五条
「 Aが帰ってくるのは三ケ月振りかな? 」


A
「 まぁ…高三になった直後ですから、そうなりますね。 」


五条
「 恵も高専生になったし、一年生は他にも一人いるよ。
 …それに、真希や棘、パンダも二年生になったね。 」


A
「 そっか…、、そういえば、 " 器 " の彼は? 」


五条
「 …死んだよ。 」


 五条先生の隣を歩いていた足を止める。

 
A
「 …そうですか、…会いたかったな、 」


五条
「 …うん、…そうだね…。 」


 五条先生は何か考えるように遠くを見つめた…、
 ような気がした。










A
「 …ん…? 」


 大きな人影が見えて、再度立ち止まる。


A
「 …(あおい)… 」


東堂
「 A、久しいな。 」

 
 人影の正体は京都にある呪術高等専門学校に
 在籍している同学年、東堂(とうどう)(あおい)であった。


五条
「 あれ、おじいちゃん(楽巌寺学長)は? 」


東堂
「 あぁ、じーさん(楽巌寺学長)はどっかに
 移動してんだろ。 」


五条
「 ふーん、 」


東堂
「 …A、その眼のガーゼは何したんだ? 」


A
「 …自分で治せない毒をくらって
 家入さんに治してもらう為に帰って来たんだ。 」


東堂
「 ほぅ、…では東京帰って来た記念に
 高田ちゃんの握手会に行こうぜ! 」


A
「 何言ってんだお前、 」


 見ての通り東堂とは会話のキャッチボールが不安定である。


 ちなみに五条先生とは一方的なバッティングセンターみたいな
 会話のような、










五条
「 相変わらず、葵とは仲良しだね。 」


 くっく、と笑う五条先生に溜め息をつく。


A
「 どこをどう見たらそうなるんですか…、 」


 五条先生も、葵も、呪術界は変人ばっかだ。


五条
「 あ、医務室着いたね。
 …しょーこー! 」


A
「 …失礼します。 」


 中に入ると白衣姿の家入さんの姿を片眼が捉えた。


家入
「 西園寺、久しぶりだな。
 状態は五条から聞いた、そこに座れ、 」


A
「 はい、お願いします。 」


家入
「 五条は出てけ、邪魔だ。 」


五条
「 え、酷くね? 」

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年1月24日 20時

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