" 元 " ボンボン、" 元 " ヤンキー、" 現 " 一級術師【呪術廻戦】弐 (ページ10)

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　＿ページ10

　乙骨視点

乙骨
「まだ倒れるな…！！まだ！！」

乙骨
「ここで変わるって決めたじゃないか！！！」

頑張れ憂太

乙骨
「うん」

乙骨
「頑張るよ！！！」

五条
「おかえり」

五条
「頑張ったね。」

　禪院さんたち三人は呪術高専下の病院に
　搬送されることになった。

五条
「問題ないってさ、真希も、子供も。」

乙骨
「良かった… 」

五条
「何かスッキリしない顔だね。」

乙骨
「 …初めて、自分から里香ちゃんを呼びました。」

五条
「そっか、一歩前進だね」

乙骨
「少し思い出したんです」

里香
「約束だよ、大人になったら里香と憂太は結婚するの」

乙骨
「いいよ」

乙骨
「じゃあ、
　ぼくらは、ずーっと、ずーっといっしょだね」

乙骨
「里香ちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなくて、
　僕が里香ちゃんに呪いをかけたのかもしれません。」

五条
「これは持論だけどね、」

五条
「愛ほど歪んだ呪いはないよ。」

乙骨
「 …先生、」

乙骨
「僕は呪術高専で、」

乙骨
「 " ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ " 」

　五条視点

五条
「 …憂太、僕はAの方に電話をかけて高専に戻るよ。」

乙骨
「え、あ…はい、」

五条
「駐車場に高専の車を待たせとくから、
　それ乗って高専帰りな。」

乙骨
「はい、… 」

五条
「もしかしたらAが来るかも。」

乙骨
「分かりました、」

五条
「じゃあね。」

　と、五条先生は瞬く間にその場から消えてしまった。

乙骨
( …瞬間移動…？これが五条先生の術式…ってやつなのかな、 )

乙骨
「 … 」

　心を閉ざして、全てのモノをシャットダウンしていたのに、
　急によく分からないところに連れて来られて…

　聞けば東京だって、

　で転入してきた当日に実習？

　僕の中には里香ちゃんがいて、

乙骨
( 訳わかんない… )

　僕は自分が嫌いだ。

　弱い、自分が嫌いだ。

　自分の無力感に絶望している。

乙骨
「 …里香ちゃん… 」

　誕生日に里香ちゃんから貰った婚約指輪がキラリと光った。

　五条視点

五条
「 … 」

五条 ℡
「あ、A？そっちの実習終わった？」

五条 ℡
「ん、実はね… 」

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