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拝啓 二年生、期待の生徒へ ページ2

 拝啓 二年生、期待の生徒へ










 A 視点



「 A〜! 」


A
「 !…五条先生、おはようございます。 」


 朝七時、静かな高専内に軽薄な声が響く。

 声の主は、 " 現代最強 " と謳われる五条先生だった。


五条
「 おはよう、そして早朝任務お疲れサマンサー!
 どうだった? " 昇級後 " 、初の任務は? 」


A
「 …多少の知恵はあったようで、
 俺の弱いところを理解してそこを狙われました。 」


五条
「 まぁ、そうだよね!
 一級として登録されてるんだから 」


A
「 …それで五条先生はなんでこんな朝早くに?
 出迎えなんて珍しい… 」


五条
「 Aったら失礼だね〜 」


A
「 いつも遅刻するからそういうレッテル貼られてるんですよ。 」


五条
「 …確かに 」


A
( よく先生できてるな、この人…。 )


A
「 …で?何もないなら寮に戻りますよ。 」


五条
「 あぁ、待って待って
 Aに紹介したい子がいるんだ。 」


 「 着いてきて 」 と言葉を付け加えて、
 五条先生はゆっくりと歩き出す。










A
「 ___ … 」


 着いた先は地下室だった。

 入ったことはない。

 
A
「 …何が、いるんですか。 」


 扉の先にはとんでもなく強い呪力を感じる。

 それだけを考えると五条先生と同等か、


五条
「 まぁまぁ、取り敢えず落ち着いてね。 」


A
「 …、、? 」


 扉が開いた先には、札が全面びっしり貼ってある部屋だった。

 真ん中には椅子に座っている少年がいた。

 少年は椅子の上に三角座りをして顔がわからない。


A
( この呪力はこの子のものか… )


A
「 …五条先生、この子は? 」


五条
「 彼は乙骨(おっこつ)憂太(ゆうた)
 今日から高専一年生だ。 」


A
「 …この凄まじい呪力はなんなんですか…、
 見たところ普通の少年に見えますが、 」


五条
「 彼にはね、
 特級過呪怨霊折本(おりもと)里香(りか)が憑いている。 」

 
A
「 !なんでこんな普通の少年に憑いているんですか、 」


五条
「 それがね、分からないんだよ。
 なんで普通の女児がこうやって呪霊になったのかも 」


A
「 …、、それで、、俺になにをやって欲しいんですか 」


五条
「 Aには、憂太の教育をしてもらいます! 」


A
「 …は? 」

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年3月25日 20時

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