モノクロな世界に色彩を【JW_BLUE】 (ページ44)

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二度見するほどの驚き. ページ44

. 流星side

久しぶりに休んでもうたな

熱は昨日の夜がピークやったみたいで、今はだいぶマシ

この調子なら、月曜日は学校に行けそうやな

……それにしても暇やな

寝すぎてもうて寝られへんし

起き上がるのはまだしんどいから、布団の中で動画でも見るか

いや、その前に喉乾いたな

下に降りて、飲み物取ってくるか

ｺﾝｺﾝｺﾝｶﾞﾁｬ
「流星？お見舞いにって、お友達が来てくれたみたいやけど」

「うぉ！ちょっ、返事してから開けろって」

急にドアが開いてビックリした

ノックと一緒にドア開けるん、ほんまやめてほしいねん

何べん言うても直らん

「流星、この子知ってる？」

おかんは心配そうな顔して、誰かの腕を引いた

「んもう、なんやねん。……えっ、ふくちゃん!?」

「……流星くん、ごめんね急に」

「それは全然……ええねんけど」

俺の知り合いと分かったのか、おかんの顔が和らいだ

何かと理由を付けて家に来る子がおるから、おかんも警戒してんねん

「知ってる子なんやったら良かったわ。何か必要な物あったらメッセージして」

おかんは、ふくちゃんが俺の部屋に入るとドアを閉めた

突然のふくちゃんの登場にビックリしすぎて、頭が働かへん

……ってか待って

「えっ、ここまでどうやって来たん？」

「神ちゃんと一緒に来たの。バイトがあるみたいで、お家の前までだけどね。……あっそうだ、これ神ちゃんから」

差し出されたコンビニの袋には、飲み物とかゼリーなどが入っていた

さすが神ちゃん、俺の好み分かってるわ

「ふくちゃんありがとう。ちょうど喉乾いててん」

「んふふっ、良かった。……流星くんの家、カフェだったんだね。今度神ちゃんが、4人で行こうねって言ってたよ」

「そない珍しいもん、ないけどな」

まぁ店開くぐらいやから美味いんやろうけど、俺にとってはいつも食べてる味やからな

「せや、ノート貸してくれへん？テスト近いし、今日のとこ写しときたいなって」

「えっ、ノート？」

「おん、月曜日に返すから。……あっ、家帰ってから使う？」

あんま反応良くない気ぃする

ノート見られるのって、恥ずかしかったりするし

テスト勉強に使うよな

「その、嫌やったら別に」

「大丈夫、いいよ。……そんなキレイじゃないけど、どうぞ」

ふくちゃんは戸惑いながらも、カバンからノートを出してくれた

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