似てるキャラクター. ページ37
. 流星side
「かんぱーい！！」
体育祭が終わり、譜久村さんの知り合いのお店で打ち上げ中
昼と夕方の間ぐらいやから、俺らの他にはお客さんはおらんかった
神ちゃんが予約してくれてたみたいで、窓際の角の席
先に飲み物が届けられ、今は料理待ちのはずなんやけど……
「いやー、ほんま盛り上がったよな！」
そう言いながら水の入ったコップを持ち、俺らに話を振るあっくんさん
「いやそこは、“お前、体育祭出てないやんけぇ！”ってつっこんでくれな」
「あっくんさん、つっこんで良かったんっすか」
「当たり前やがな！ボケたらつっこまんと、逆に失礼やで？
あっ、兄ちゃんこの前Aちゃんと来てくれたよな。
もしかして、予約の電話くれたんも兄ちゃんか？」
「はい、神山です」
「神山くん、あれやな。モンチッチ知ってるか？ほんまにそっくりなんよ。あっ、今の子は知らんか。
つーか、さん付けせんで“あっくん”って呼んでな。
まぁ、桐山でも照史でも何でもええけどな、はははっ」
話に入りたくても、入る隙間がまったくなくて俺としげは茫然
「ねぇあっくん、おなかすいた」
「せやった、仕事せな。ごめん、ちょっと待っとってな」
ガバッと立ち上がると、あっくんさんはキッチンの方に走っていった
譜久村さん、ナイス
「俺、あの人好きや」
「おもしろいでしょ、あっくん」
「おもろいし、腕っぷしも強そうでかっこええな」
しげは、キッチンで料理しているあっくんさんを見つめていた
それにしても、人の懐に入るのが早い
経験って言うか、天性の才能やな
人見知りの神ちゃんの懐にも、スッと入れるんやから凄いわ
「新喜劇みたいで、つっこみたくなるやろ、しげ」
「確かに。でも俺ら、ツッコミタイプちゃうねんな」
「かと言って、ボケタイプでもないけどな」
「いや流星、お前はボケタイプやで」
えっ、俺ボケなん？
そんなつもりないねんけど
「ボケはボケでも、天然ボケやな」
「せやからしげ、俺は天然ちゃうって」
そう言えばモンチッチって、サルのキャラクターやったよな
……確かにちょっと似てるかも
「髪型とまつげやな」
「へ？流星、何？」
「あー、神ちゃんのサル」
「えっ、神山くんサル飼ってるの？」
「飼ってへんよ！流星ちゃんと説明せな」
「ほら、そういうとこやで」
俺が画像を見せると、3人とも納得してくれた
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作者名：楓 | 作成日時：2023年8月18日 14時
