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でも聞こえてきたのは彼の声と、私たちの教育係を任されていた先輩の声やった。
えっ……待って、浮気？
彼に限ってそんなことありえへん。
きっとなんか理由があるはず。
そうに違いない。
扉の閉まる音を確認して、お風呂場から出た。
えっ、どうするべき？
寝室の扉に手をかけようとしたとき、先輩の艶っぽい声が聞こえてきた。
その声に紛れて、“好きだよ”とか“愛してるよ”とか……
えっ、何？どういうこと？
次第にヒートアップするその声や音を聞きながら、更に考えた。
靴もカバンも、その部屋のクローゼットの中やし
扉開けて、“何してんの？”なんて問い詰める勇気なんてない。
でもずっとここにいたら鉢合わせる……
もうすぐ8月やし大丈夫かなって、ベランダに隠れることにした。
暫くしてから、二人が部屋から出てくる音がした。
窓を少しだけ開け、カーテンの隙間から中を覗いた。
甘い言葉を囁き合ってる中で、私の名前が聞こえてきた。
“ねぇ、いつAと別れてくれるの？”
“せやな……明日言うよ”
あっ、そう言うことかと
遊ばれてたのは私の方やったんやと
今までの違和感とかが全て、パズルのように合わさっていく。
あんなに好きって言うてくれたのに
結婚の話も、満更でもない感じやったのに
舞い上がってたのは自分だけ。
あの女の思い通りになんてなりたないけど、このまま彼と付き合うのも嫌や。
ほんま、どうしたらええんかな。
泣きたいんやけど、泣けへん。
世界に一人だけ、取り残された気分やった。
ここから身を投げたら、楽になれるかな。
3階やから、頭から落ちたら確実かな？
でもそんな勇気もない。
結局何もできひんくて、どうしようもなく情けない。
どうしたらええの？
ねぇ、誰か教えてよ。
───
気づいたら朝やった。
私ってすごいな、こんな状況でも寝れちゃうなんて。
あっ、仕事……
時間は、8時少し前やった。
会社に行ったって、見たくないものを見るだけ。
二人は仕事に行ったやろうから、声を出してもええか。
会社に電話をかけ、今日は休むと伝えた。
いっそのこと、このまま辞めちゃおうかな。
冷蔵庫を開け、昨日買ったデザートを出す。
「もう仲直り……できへんねや……」
彼が好きだと言うてたチーズタルトを、泣きながら食べた。
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shihok0712(プロフ) - 楓さんこんにちは。私のコメントはもう気になさらないでくださいね。出来上がっている作品を楽しみにお待ちしています。これからもよろしくお願いします。 (8月19日 11時) (
レス) id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - shihok0712さん» shihok0712様、コメントありがとうございます！重岡くんのは、既に内容が決まっておりますので、流星くんメインの話の方に入れさせていだだきます(*´-`)『あめあめ、ふれふれ。』にて、�霤弔気鵑鮹甘�させていただきました。こちらもお読みいただけたら幸いです。 (8月18日 20時) (レス) id: 039923312a (このIDを非表示/違反報告)
shihok0712(プロフ) - 濱ちゃん、しげちゃん担です！次はいよいよしげちゃんの誕生日ですね！とても楽しみです！もし学生時代を描くなら、卒業式エピソードを利用した内容などいかがでしょうか？可愛い過ぎて笑ってしまいましたから。 (8月18日 20時) (レス) @page16 id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - まねまねさん» まねまね様、コメントありがとうございます！コメントいただくの初めてなので、嬉しくて小躍りしています(笑)神ちゃん魅力たっぷりで、可愛くてカッコいいですよね！！7月30日をお楽しみに( *´艸｀) (7月10日 18時) (レス) id: 039923312a (このIDを非表示/違反報告)
まねまね - 神ちゃん担なので、嬉しかったです、ありがとうございます！！他のメンバーも見ようと思います！！ (7月10日 18時) (レス) @page6 id: 7ded94b651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓 | 作成日時：2023年7月1日 20時
