本丸9 ページ10
見習いside
正直に言おう。私は乗っ取り目的の見習いだ。
だが別に乗っ取りたくて乗っとるわけじゃない
政府からの命令だ。
私は霊力は多い。だがその霊力に刀剣男士たちが惹きつけられるような魅力がないのだ
鍛刀はできても分霊をおろす事ができない
そんな政府が私に言ったのは刀剣達がみんな揃い、審神者練度が上限に達している本丸を乗っ取れとのこと。
見習い期間なら刀剣達に好かれやすい霊力を乗せられるから、と。その間に奪い取れ、と
この時代、どうしても審神者の数が欲しいのだろう。
だから霊力が豊潤な私を手放せない。
でも鍛刀できない。
だから一からまた優秀な本丸を作れる審神者の元に見習いと称し乗っ取りに行けとのこと。
全くもって、馬鹿馬鹿しい
だが命令だから従わなくてはならない。父は政府のお偉い。その娘が審神者になれないなど許されない。父の面子のため、私が乗っ取れるまで父は同じことを繰り返すだろう
「…っ」
刀剣を大切にしている審神者だった
刀剣達があんなに揃うのも、あの人の霊力に好かれた故だろう…
あぁ、あぁ!あぁ!!!
「この能面のような表情同様に、心も動かぬ能面であればよかったのに…!」
いいとこ出の子だからこそのめんどくささもあるのだ
144人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あーさん | 作成日時:2017年8月5日 16時