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「人喰い鬼サ。夜になると動き出す。稀血と遡行者は奴らにとっちゃァ最高の飯だ。」


「たべ、られるのか、私は、」



絞り出した声は霞み、震えていて、なんと情けないことかと自分で思うほどに弱々しかった。



「あァ喰われちまう。ただ、」







_____お前が立ち向かおうとしなかったら、だ。







挑戦的な目を向けられて、ぶわりと鳥肌が立つのを感じた。



身体の奥底から湧き上がる高揚感。



先程までの恐怖を打ち消してしまうほどの興奮が全身に迸る。





「鬼に立ち向かうには、どうすればいい」




「簡単簡単、鬼殺の隊士に成ればいいのサ」





狐のようににんまりと笑いながら、アーラ簡単!と身を揺らしている。




「藤子、私を鬼殺の剣士にしてくれ」




「あァいいとも。ま、私が教えられるのは基礎だけだがねェ」








時間を遡行し、若き曾祖母に出会ったその日から



私の奇譚は始まっていた。

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(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年8月16日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:哀色 | 作成日時:2019年7月29日 12時

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