花ざかりの君たちへ ~ イケメン♂パラダイス ~ (ページ7)

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【食堂】

寮の中へ入ると
中津が瑞稀の手を引き
食堂へと連れていかれた

瑞稀「な、なんだよ中津！」

中津「瑞稀！目瞑れ！」

瑞稀「はぁ？なんでだよ」

中津「いいからいいから！」

瑞稀「んー…」

渋々目を瞑り視界が真っ暗となり
やがて食堂に着くと
中津から目開けろという指示が出た

ゆっくり目を開くと
突然クラッカーの音が耳を支配した

そこには『Happy Birth Day』と書かれたボードやパーティーグッズがあちらこちらに
飾られており、その中心に難波先輩をはじめとした面々がいた

難波先輩「芦屋！」

皆「ハッピーバースデー！！」

瑞稀「え！皆？！どうしたんだよコレ！」

難波先輩「ジュリアから、お前の誕生日が今日だって聞いてな」

中津「なーんで誕生日、今日だって教えてくんなかったんだよ～」

瑞稀「わりぃ。でも嬉しいよ！ありがとう皆！！」

満面の笑みで感謝を伝える瑞稀に
「ん」と佐野が小さな紙袋を差し出した

瑞稀「…コレ…おれに？」

佐野「当たり前だろ。誰の誕生日だよ」

少し顔を赤らめる瑞稀

瑞稀「…ありがとう」

佐野「おうっ…」

瑞稀は皆にテーブルに座るように
促されていた

その様子を見つめながら
中津は佐野に近づき聞いた

中津「つか、佐野も今日、瑞稀の誕生日だって知ってたんだな」

佐野「ジュリアからメールで教えてくれたんだ」

中津「夜這い女…俺より先に佐野に伝えてたとはな～…」

佐野「ふっ…不満かよ」

佐野は中津を見て呆れたように笑った

中津「うるせえ」

そんな佐野に対して
中津も笑ったのだった