花ざかりの君たちへ ~ イケメン♂パラダイス ~ (ページ5)

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瑞稀が居なくなった食堂では
ジュリアが怪しい笑みを浮かべていた

未だにへたり込んでいる中津に
ジュリアは話しかけた

ジュリア「ねぇアンタ。良いこと教えてあげる」

中津「あ？」

ジュリア「今日…瑞稀の誕生日なのよ」

中津「っえ！！マジッすか！！」

目を見開いた中津は
いつもの妄想へと走っていた

『瑞稀の誕生日…。これは一大イベント ✨
瑞稀の心を掴んで俺に振り向かせるチャンス！瑞稀の誕生日…ふたりっきりの夜の海岸…プレゼントで用意した指輪……
見えるぞ俺には見える！！瑞稀が俺に惚れる瞬間が！！ついにホモサピエンスという禁断の恋に瑞稀が踏み入れてくれる瞬間が！！よし…なんとしても瑞稀とのラブシーンを勝ち取ってみせるぞ…おおー！！！✨』

中津の妄想を凝視していた
ジュリアは呆れ顔でイスに座った

中津「さぁてと皆の衆！！今日は盛大なパーティーを開くぞ！！」

関目「パーティー？…何か祝い事あったっけ？」

中津「ったく相変わらず、メキメキは馬鹿だな！」

関目「いや関目だよ」

中津「今日は瑞稀の誕生日だろうが！！」

皆「そうなの？！」

ジュリア「まあ正確に言うと、瑞稀はアメリカ生まれだから、出生時、日本と多少の時差はあっただろうけどね」

難波先輩「そうと決まればお祭りだぁ！芦屋を喜ばすぞ！いいか！皆！準備に取り掛かれーい！！」

皆「あいあいさぁ！！！」