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見知れた少女・泰樹side ページ8

「やぁ〜っと仕事が終わったわ……もぉ最近寝てないから肌も荒れて嫌になっちゃう」

白い肌にスラリと伸びた手足、無駄な贅肉のついてない体型に美しい顔立ち。

一見すると女にも見える彼の名は泰樹。

正真正銘、ノンケの男であり空ノ国の国長でもある。

気分転換をしようとお風呂に入り疲れきった身体を入念にマッサージして上がった彼は最近、人間界で女友達に見立ててもらったノースリーブのワンピースに腕を通す。

(さてと……暇だし久しぶりに人間界に散歩でも行こっかな〜)

重力に司る彼は周囲の重力を操り、自分の周りだけ無重力に近い状態にすることで空を飛ぶことが出来る。

姿を消したままプカプカと空に浮かんでいたところ、森の中で顔見知りがトボトボと歩いていた。

(あら?みーちゃんじゃない。どうしたのかしら?)

歩いていたのは無所属の少女、不幸を司る神である深霊であった。

「みーちゃん、どうしたの?」

「わあ!……泰樹さんでしたか。お、驚かさないでください」

「ふふ、ごめんなさい」

いきなり現れた彼に驚いて右往左往とする深霊だったが子供……特に女の子が好きな泰樹からしてみればこの反応は計画のうちに入っていた。

「で、こんなくらい場所に1人で。何かあったのかしら?おねぇさんに相談してみなさい」

「えっと……その……(そもそもおねぇさんじゃなくて……)」

色々ツッコミたかった深霊だがひとまず心中にしまい、誰かにこのことを話したかった彼女はポツポツと話し始める。

「……那呪浬くんは何で私と付き合ったのかなって思って」

「まぁ!あのみーちゃんが恋バナを……じゃなくて、そりゃ勿論みーちゃんのことが好きだからでしょ?」

「そうなんだろうけど……なんで私なんかと……私の目の色だって泰樹さんみたいな綺麗な色じゃなくて気持ち悪いし……」

1度話出したらネガティブなコメントが止まりそうになかったので慌てて泰樹が止めた。

「もぉそんな事言ったら本当に不細工になっちゃうわよ!言霊ナメたらダメよ……実際のところ本音は?」

先ほどまでの言葉は全て本音を隠すためのカモフラージュに過ぎない事は初めから分かっていた。

観念したのかポツリと呟く。

「……私のせいで彼を苦しめてるかもしれないから……それだったら今まで通り一人でいた方が良いもの……」

ごめんなさい、と一言謝って深霊は再び1人で歩き始める。

(苦しめてる……ねぇ……)

泰樹もまた、頭を抱え一人、ため息をついた。

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阿須波(プロフ) - 鞠雀さん» それもそうですね、そうしましょう (2016年9月15日 21時) (レス) id: b541fa0e49 (このIDを非表示/違反報告)
鞠雀(プロフ) - 阿須波さん» そう言われればそうですね。でも、お借りしているキャラを何回も連続して使わせて頂くのは流石に申し訳ありませんし……やっぱり他の方の更新を待ってみることにします (2016年9月15日 21時) (レス) id: 5eebaad0ab (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 鞠雀さん» あ、二連続で更新されてる方もいらっしゃいますし話が繋がって読者様も見やすいので更新に関しては全く問題ありませんよ (2016年9月15日 18時) (レス) id: b541fa0e49 (このIDを非表示/違反報告)
鞠雀(プロフ) - 阿須波さん» そうですね……流石に2連続は申し訳ないので私は更新できないのですが…… (2016年9月15日 2時) (レス) id: 5eebaad0ab (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 鞠雀さん» あ・・・・どうします? (2016年9月15日 1時) (レス) id: b541fa0e49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青狸 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年6月9日 19時

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