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初上陸 ページ6

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「ヨーホー!」
「本当暑っついわね」

暑い日差しが照り付ける中、あたしは遂にポルトパラディーゾへお宝探しに行くことになった。今回降りるメンバーはあたし、ロレッタ、トリック、シャシャだ。あたし以外去年もお宝探しをしているメンバーなのでとても心強い。

「おおお!やっぱりどこも綺麗だね!」
「でしょー!?シャシャもこの港が大好きなんだよ!」

シャシャと腕を組んで並びながら、トリックとロレ嬢の後に続いて街を歩いて行くと、ちらほらと人が集まってくる。どうやら海賊が珍しいようで興味津々のようだ。どこの港でも海賊は歓迎されないものなので、こういう対応をされると新鮮でワクワクしてくる。

「わぁ!トリックだ!」
「ロレッタもシャシャも相変わらず可愛い!」
「あれ、あの子見たことない。新しい海賊かな?」

やはり去年来たことを覚えているらしく、名乗る前から三人の名前もすんなり分かるようだ。

「よーし、じゃあここら辺で海賊体操するか」
「ええ……。もう、めんどくさい」

トリックが大きな広場の中心で立ち止まると、ロレッタは扇子を扇ぎながら不満そうにつぶやく。

「いいから早くやるぞ?」
「ロレ嬢やる気出して!まだお宝探し始まったばっかりだよ!?」
「キュールはうるさい。本当なんでそんな元気が有り余ってるのよ?」
「これが通常運転だよー!ほら、海賊体操やろうよ!」

あたしがロレ嬢を軽くゆさゆさと揺すぶると、「あーもう分かったわよ!」とやっとやる気を出してくれた。

「よし、じゃあお前たち行くぞ?」
「「ヨーホー!!」」「よーほー」

いつものように海賊体操をするのだが、トリックとロレ嬢は全くやる気が感じられないし、ロレッタに至っては音痴が更に酷くなっているような気がする。まあ、気にしたら負けだ。うん、気にしないことにしよう。

「今日もキャプテンバルボッサの為にー?」
「「「ヨーホー!!」」」
「よーし解散だ!」

トリックの解散の合図と共に、あたし達は四方に散った。これからお宝探しするんだ!楽しみだなぁ!!

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作者名:青狸 | 作成日時:2019年9月6日 18時

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