【募集企画】神々の住む世界・お花見編【小説】

お花見 設楽風馬side ページ12

「キレイだね！お兄ちゃん！！」
そう言って俺の手を引く女神(妹)。今日は他国との交流という目的を交えた花見がある。
正直出たくないし、鬼ごっこなんてクソめんどくさいというのが本音だけどまぁ、風香がこんな喜んでくれるならいいか。何て思ってしまうのはしょうがないのだろう。

「おにーちゃん、元気ないよ？」
そう言いながら上目使いで俺を見てくる風香。クソ可愛い、何でこんな女神があのクソみたいな同僚の恋人なのだろうか？

「おっ、お兄ちゃん！！風紀さんをバカにしたらダメだよ！」
どうやら口に出ていたらしい。顔を真っ赤にして怒るのも可愛い。

まぁ、こいつは体が昔から弱くていろんな国のやつに会えてないから交流も少ない。そんなだからこう楽しみにするのも仕方がないのだろう。だからと言ってあんなアホに女神を渡す気はさらさらないが、

「あー、そういや酒持ってくんの忘れたな」
何て呑気につぶやく。俺自身酒臭いやつやヤニ臭いやつは好きじゃない。だから持ってきたくなかったというのが本音なのだが、どうせ風紀辺りが持ってくるだろう。そう思いながら歩みを進める。

いろんな出店が出た道を風香と二人で歩きながら花見会場に二人で肩を並べ歩みを進めた。

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