雪ノ国の朝・霜村真白side ページ10
やはり、雪ノ国の朝は素晴らしい。
朝日に照らされて白銀に輝く一面の雪景色に目を向けながら、彼女は思った。
「今日も仕事……ですね」
誰に言うでもなく呟かれた言葉に、近くにいた白兎が不思議そうにこちらを見て瞬きをする。
「あ……いえ。こちらの話です」
白兎に会釈ををし、彼女は踵を返して仕事場へと向かった。
いつもの簪で髪をきっちりまとめ、いつもの藍色の羽織を着込む。
準備を整えると、彼女はガランとした部屋の中から、再び白銀の世界に歩みだした。
仕事場へ行く道の途中、雪原で遊ぶ子供達の元気な声が彼女の耳に入って来る。
彼女は足を止め、ぼんやりと子供達の姿を見つめた。
いつでも素直でいられる無邪気な子供達に、少しだけ羨ましさを感じながら。
朝日の降り灌ぐ雪ノ国。
子供達の無邪気な姿を少し離れた所から見つめる、彼女の名前は霜村真白。
この素晴らしい白銀の世界、雪ノ国の次長である。
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甘味雅 - 青狸さん» いえ!続編まで作ってもらいありがとうございます! (2016年6月11日 7時) (レス) id: 275a3f5788 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 千秋会議の方も宜しくお願いします (2016年6月10日 22時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
阿須波(プロフ) - 畏まりました (2016年6月9日 19時) (レス) id: 2cfe1139d2 (このIDを非表示/違反報告)
とぅび(プロフ) - 了解でっす! (2016年6月9日 19時) (レス) id: 5f1530390f (このIDを非表示/違反報告)
青狸(プロフ) - とぅびさん» 続編に更新お願いします! (2016年6月9日 19時) (レス) id: 17b47670ec (このIDを非表示/違反報告)
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