【募集企画】神々の住む世界・壱【小説】

砂漠の花　紗瑠side ページ31

「ふわあ〜、ねむいです〜」

紗瑠は部屋の中に差し込むまぶしい光でおきたらしい


「変な夢見た〜、大きいサソリに乗る夢〜」

へんなことを言いながら紗瑠はいまだに寝ぼけている


「うおわっと」

紗瑠はベッドから降りると着替え、仕事机に向かった


するとふと昨日処理したはずの紙が目に入った

「ほわ？」

「『砂漠に巨大な渦が発生』！？ 楽しそうです！」



「処理済のはんこもないですし」

「いってみるです！！」

紗瑠は思い切り家を飛び出した

「あ〜、花に水あげなきゃ〜」

が色々と忘れているのに気づきすぐに戻った



「シャイおいで〜」

紗瑠に向かって走ってきたシャイという

大きい耳に小さい胴体が特徴のフェネックを肩に乗せると

鮮やかな赤い花に水をあげ始めた

「お花さ〜ん水だよ〜」

根元のほうに水が行くようにまんべんなく水をあげる

「よし、行こう」

ようやくか、とあまり時間がかかっていないが

紗瑠は家を走って飛び出した

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