【募集企画】神々の住む世界・壱【小説】

孤独な死神・那呪浬side ページ25

『ニャー』

隣に猫が寄ってきた。

「あ、猫ちゃん発見！可愛いな〜♪」

ホント可愛い…

きっと君は愛されているんだね…

ボクと違って…

恋人の深霊はボクに憧れるって言う

『明るいボク』に

ボクの本心はまだ誰にも見せた事は無い

というか見せられない



「あ……」

猫がボクの腕の中で静かに動かなくなった

…ダメだ…気持ちを荒らぶらせたら

意識するが色んな思考が頭をよぎる

『あの方と目を会わせたらダメッ』

『に、逃げろぉぉ！』

『か、母さんを離せ！』

…やめろ…やめてくれ…

昔の記憶は忘れたはずだ…

「………クソッ！」

気持ちが一層高まり、周りの木々が朽ちていく







誰か……ボクを助けてください

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