【募集企画】神々の住む世界・壱【小説】

火ノ国の朝 狐火煌菊 side ページ15

「 …眠い 」



眉間に皺をグイと寄せ見ただけでも分かる
睡魔と言う天敵と戦っているであろう表情。


昨夜色々と考え事をしていたせいか今日に響いてしまった模様。


ん"ー。と唸り声を零しつつ本日の課題をこなすべく我が国長の元へ足を歩ませる。



歩ませて数分.何かを思い出したのかピタリと歩みを止め、くるりと反対側へ方向転換。





「 …そう言えば今日は仕事何てものはありましたっけ。 」





自分の中の何かが呟いている。
御前に与える仕事何てねーんだよ！！
…と。( ※妄想に過ぎません )





…もし、仮にもし本当に仕事何てモノが無いのなら…今日は…





「 沢山の方に甘えさせて貰ったり構って貰えるHappyDayなのでは…？！ 」






そう悟った私は隠そうともせずに
きっとだらしの無い満面の笑みを浮かべた


　嗚呼.あのお二人の元に行くのは止しておいた方が良いかもしれませんね…




ん ?…何故焔様や菜月さんの元へ行かないのか.て?


決まってるでは無いですか !
行って実は仕事あったー。えぇ ?! みたいなパターンを防ぐためですよ…( げす )

其れに向かうにしても今日は仕事は無し！ ( / 一瞬で無い事にしやがった ) まぁ、仕事があったとしても私が其の場に居ない！= "まあ仕方ないか" 的な.冷たくほっとかれるのでしょうからね！ ( 其れは其れでちょっぴり寂しい )

…仕事が手に負えなくなった時は
きっと私を探し求めて来る事でしょう…そう、きっと。





何て図々しい事を考えながらもスイッチの入っ
た彼はもう止まらない。
此の時点で本人も先程の睡魔とはおさらばだ。



ふむ、と数秒間を開ければ。



…一番最初に顔が合った人に構ってもらおうと
言う事で



「 此の私.火ノ国次長こと狐火煌菊。
今日は何時も以上に1日を満喫させて頂きますよ …！ 」




彼はそう独りでに言葉を吐き捨てると同時に軽い足取りで御相手を探しに出掛けたのであった。( / 屑め )

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