いつまで経っても私はゴリラのまま【名探偵コナン】

純黒の悪夢11 ページ46

結果から言うと
散々聞いて回ったが誰もあのお姉さんの事を覚えていなかった。
と言うか、皆あのお姉さんについて知らなかった。
パーク内にイルカのスペシャルショーの開始を知らせる放送が響いている
そんな中、私が歩いている目の前でコナン君と哀ちゃんがキャストのお兄さんに写真を見せているのを発見した。

コ「あ、純一さん」

哀「あら、お疲れ様」

『2人こそお疲れ様、何か発見はあった？』

私がそう聞くと、2人は首を横に振った

哀「彼女、本当にここに来た事あるのかしら…？」

コ「あぁ…これだけ特徴的な髪と目の色をしているのに、誰1人として覚えてないなんておかしいよな…」

哀「貴女の方は何かあったかしら」

『いや、2人と同じ結果だったよ』

折角頼ってもらったのに申し訳ないが、コナン君の言う通り、１回見たら忘れられない髪と目の色なのに、誰も見ていないと言うのだから本当にそうなのだろう。

哀「それで……次はどこへ行くつもり？」

コ「地上は大半回っちまったからなぁ……」

マップを見ながらそう話すコナン君に、私が勝手に同意している時だった


「頑張れー！！姉ちゃーん！！」

「最後の1本ですよー！慎重にいってください！！」

近くから聞き覚えのある元気な声が聞こえて来た。
そんな彼らにコナン君は顔を顰め、
「アイツらー……」と、呆れているようだった
コナン君も哀ちゃんも大変だな……なんて思いつつ、私は2人と共に声のする方へと歩いて行った。

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