誕生日パーティー!!2 ページ28
紅夜side
いや、何で着物なんだよ!まぁ、マフィアに居た頃は、姐さんによく着せられたから、着方は良く知っている。
着物は凄く綺麗な赤色。
高そうなやつだった。
紅夜「・・・」
ここからどうすればいいんだ。
でも、誕生日なんて祝って貰った事が無いから良くわかんないや。
とりあえず、この部屋から出ようかな。
静かにドアを開けると、カメラやケータイを構えた人達がいた。
紅夜「はぁ…」
思わず溜息をついてしまった。
太宰「ほらぁ!今日くらい笑いなよ。」
太宰さんは知ってて言ってる癖に…最悪だ
紅夜「笑いたくは無いです。思い出してしまうので。」
太宰「そんな事もあったねぇ〜」
実を言うと、私はこの年(16歳)まで生きようとは、思って居なかった。
そして、はっとなって思い出した。
紅夜「太宰さん。ちょっと来て貰っていいですか?」
そう言って、彼の腕をグイッと引っ張って、探偵社の外に出た。
太宰「どうしたの?紅ちゃん。」
紅夜「私は、あの時の約束、守れていますかね?」
太宰さんはニコッと笑い
太宰「そうだね♪約束だもの。私も聞いていい?」
紅夜「何ですか?」
太宰「私も、君との約束、守れて居るよね?」
紅夜「勿論ですよ。」
太宰「あっ!でも、紅ちゃんは一つだけ守れていない!」
紅夜「?」
太宰「もう、1人で抱え込んだら、駄目って言ったのに……」
太宰さんは静かに泣いていた。
紅夜「太宰…さん?」
太宰「心配しているんだから!」
太宰さんは私をぎゅっと抱き締めた。
紅夜「…」
太宰「あっ!?ごめんね!嫌だったよね!」
紅夜「嫌じゃ無いです」
太宰さんはえっ!?と言うような顔をして、「どうして?」と、尋ねられた。
紅夜「だって、私は、こんな風に心配された事が無かったから…」
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