ギスギスしたお茶会17 ページ41
そこまで言い終わると、ある程度納得したらしい別府さんと、八方さんが
八「でも樹理には伶菜を殺す動機はないんじゃないかしら?」
別「樹理が伶菜を恨んでるっていえば息子のお受験の失敗ぐらいだけど…それで人を殺すなんて……」
……確かにそれだけなら人を殺すなんて程の事じゃない
樹「息子だけじゃないんです……あの時、須東さんの息子のインフルエンザがうつったのは……」
別「え?」
八「じゃあ樹理も?」
樹「ええ…あの時私……妊娠していましたから……」
そう樹理さんが言うと別府さんと八方さんの二人は驚きを隠せないというように「ええっ!?」と口を揃えていた
樹「妊婦がインフルエンザにかかると……胎児に悪影響を及ぼすかもしれないと医者に言われて……私……ノイローゼになってしまって……結局流産……もちろん最初は油断してたとか運がなかったって思ってました……後日訪ねてきた須東さんの息子さんからあんな話を聞くまでは……」
━━━━━━樹理さんの回想━━━━━━━━
樹「どうしたの
恒「
樹「気にする事ないわ……恒夫君も風邪だと思ってたんでしょ?」
恒「ううん……インフルエンザだってわかってたんだ…ボクはもう治りかけてたんだけど……
母さんが「最後の追い込みなんだから勉強しに行ってきなさい!それでライバルが1人でも減るなら超ラッキーじゃない」って……」
驚きを隠せない樹理を後に、恒夫は「これ、ボクが言ったって事……ボクの母さんには内緒だよ〜〜〜」
そう言いながら去っていった
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その話を聞いた二人は……
八「ひどい……」
別「でも伶菜ならありうるわね……」
と納得している様子だったが、樹理さんが「ひどいのは私も同じですよ……」と静かに話し始めた
樹「あなた達を疑わせて……罪を逃れようとしてたんですから……でも残念です……バタフライピーには解毒作用もあるから選んだんですよ……
もしかしたら私の中で
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作者名:もち米 | 作成日時:2020年3月21日 13時