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「A!!」


「Aちゃん大丈夫!?」


大きな音に気づいた八尋先輩と光が心配してくれている。


「え、その扉まさか……」


「「16時の書庫!?」」


『なんか見つけちゃいました…。』


目を見開いて驚いてる2人。

ふふ、反応面白い笑


「と、とりあえず行ってしましょ…」


「はい!」


『はーい…』


正直、なかったね!で終わりたかった…

だって怪異と関わりたくないから…。

それに今回のは七不思議だし。


「ほら、早く進めよ。」


『はぁ…わかったからそんなに押さないで!』


私が扉の前で唸っているのを見て、光が私の背中を押してきた。


「す、すごい…」


中はとても広く、高い天井まで上る本棚が壁一面にそびえ立っていた。

本当にこの景色はすごいとしか言いようがなかった。


そんな書庫に吸い込まれ、私は1歩足を踏み出した。


『うわっ…え、水?』


上に集中しすぎて足元が見れていなかった。

書庫一面に水が溜まっていたのだ。


「ここは境界っつーとこだ。」


『境界…』


境の世界…ってこと?


「境界はね、あの世とこの世の境目にあるものなの。」


『あの世とこの世…』


話に追いつけない…

まぁ、ここはあの世とこの世の境目ってことだよね。

理解理解。


「Aもぼーっとしてるとあの世に行っちまうぞ?」


『光は自分の心配しときなよ。』


八尋先輩にだけ優しいんだから…


『噂通りなら赤い本以外なら読んでも大丈夫なんですよね?』


「うん。白い本が生きている人の、黒い本が死んだ人のことが書かれているのよ。」


花子さんなら黒の本だね。


「白が多いっすね。黒はちょっとしかねーや。」


『これなら探しやすいですね。』


ここにある本全部調べるのは気が遠くなるよ…。


「花子の本なら黒っすよね。んじゃ探しますか!」


「うん!」


『おー』


そうして始まったのは花子さんの本探し。

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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ! (9月10日 22時) (レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです!これからも更新頑張ってください! (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななサマ | 作成日時:2023年8月25日 17時

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