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私たちはこれからの作戦を考えるため、生徒会室にいた。
私自身のことを考えるのは一旦止めた。
今はミライちゃんを捕獲しないと。
「どうやって捕まえたらいいのかしら…」
『蒼井先輩は時間を止められないんですか?』
「それだ!」
「それができないんだ…」
同じ時計守には力が効かないらしい。
どうしたものかな。
私はいい案が無いものかと頭を悩ませた。
「さっきからなんかうるさくない?」
「あ?そういえば…」
花子さんの言葉でバリバリ何かを食べている音がなっているのに気がついた。
『……飴の音?』
「「「!!」」」
みんなが飴の袋を見る。
「くすすっ。ばーーか」
飴の袋から出てきたのは私たちが探していたミライちゃんだった。
「「「あああああああ!?」」」
そこから私たちとミライちゃんの鬼ごっこが始まった。
『無理だ…ハァハァ』
「また逃げられちゃう!」
ミライちゃんはぴょんぴょんとドアに向かっていた。
「俺を甘く見んなよ七不思議…てめぇの動きは完全に見切っ…ああぁあああ!」
___カチコチカチコチ
「きゃあああ!」
『光!!?』
ミライちゃんを、ドアを出る直前に光が捕まえた。
と思ったら逆にミライちゃんに力を使われていた。
「んーあなたなんだか進めづらぁい。せっかくカッコよくしてあげようと思ったのにシッパイしちゃった。」
くすすっとミライちゃんは笑う。
そして再び姿を消した。
『光!大丈夫?』
「う…クソッ、逃げやがったな…ちびっ子め!」
……空いた口が塞がらない。
だってお兄さんにそっくりなんだよ。
NO.1モテ男の源輝先輩に。
光は幼さが無くなり、キリッとしてカッコよくなった。
かっこよさで胸がぎゅっと締められる。
『っ//ちょっとすいません…』
もっと好きになってしまいそうで私は花子さんの背中に隠れた。
「え!A!?なんでだよ!」
ガーンと落ち込む光。
申し訳ないけど、もっと好きになったら私が苦しくなってしまうから。
「先輩!酷いっすよね!?」
「っ、ごめん…私も…」
「そんなぁ!!」
八尋先輩が私の背中に隠れた。
「おい、花子!」
お前は大丈夫だよな!と光は花子さんに近づいた。
「ごめん、あんまり近寄らないで…」
花子さんは蒼井先輩の背中に隠れた。
3回の攻撃で、光のHPはゼロになってしまった…。
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ! (9月10日 22時) (レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです!これからも更新頑張ってください! (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななサマ | 作成日時:2023年8月25日 17時