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「それで?」
___ゴッ
「さっきのはどういうことなの?八尋さん。」
「いやァ〜…」
蒼井先輩からはどす黒いオーラが見える。
花子さん…変なこと言うなよ…
何かあったら被害受けるのは八尋先輩の身体なんだからね!?
「エートエート、あれはねー。あっ、そーいえばさっきさりげなく触ったけど、あの子意外と胸ないね。」
こんなだった。と花子さんは自分の手で胸の大きさを表していた。
最低だよ花子さん…。
「女の子とて許せん。歯ァ食いしばれ!!」
___ばちーん!!
「なんでぇーー!?」
「「『いや当たり前だよ!』」」
蒼井先輩はブチ切れて八尋先輩の頬を叩いた。
本当に許さないわ花子さん…!
___ずるり
「わっ、お、うあ」
花子さんは情けない声を出して八尋先輩から離れた。
「戻ったー!!」
「俺を追い出すとは…やるねあの眼鏡…」
『八尋先輩、叩かれたところ大丈夫ですか?』
戻った感動で泣いている八尋先輩に聞く。
「大丈夫よAちゃん。」
戻ってよかったーと安堵する八尋先輩。
「…で?アオちゃんの秘密が知りたい?なんで?」
やっと正気に戻った蒼井先輩。
「そ…それは〜、なんだか葵が私に隠し事してるみたいなのよ〜」
「ふーん…まぁいいか…そういうことなら僕も協力するよ。」
「「え!?」」
意外な返事に驚いた。
まぁ、大好きな赤根先輩が関わってるからね。
「確かに最近アオちゃんはなにかに悩んでいるみたいなんだ。それが…
___"好きな人ができたの…♥"
とかだったら早いとこ相手を消さなきゃいけないからね!」
…安定してるな〜。
私たちはさすがに引いた。
まぁ…赤根先輩の秘密を探るべく、私たちは一時的に共同戦線を張ることになった。
「いい?こっそり見張ってアオちゃんの悩みを突き止めるんだ。」
「「「はーい」」」
慣れてるな…。と思ったけど言わなかった。
蒼井先輩の裏の姿をこれ以上見たくなかったから…。
そして観察していると、赤根先輩のモテ度に驚かされた。
八尋先輩のHPも何故か減っていたけど…。
『あ、ホールに入っていきましたよ。』
大ホールと書かれた部屋に入っていく赤根先輩。
私達もそれに続いてホールに入る。
「ここって演劇部とか管弦楽部とかが発表で使う場所よ。園芸部の葵がなんの用なのかな…」
「きっと告白だよ…」
蒼井先輩は椅子がミシッと音を立てるほど強く、座席を握りしめた。
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ! (9月10日 22時) (レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです!これからも更新頑張ってください! (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななサマ | 作成日時:2023年8月25日 17時