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私の家は源くんの家と意外と近かったようで一緒に並んで帰ることになった。
「なぁ…俺、委員チョーとじゃなくて、えっと……っAと話をしたいんだ!」
『え…?』
少し沈黙が続いていた時、源くんが急に話し出した。
「俺ずっとAのことを委員チョーって呼んでたから…それだとAに対して話してないんじゃないか、って思って…」
さっきの話気にしてくれてるのか…。
『……うん、私もその方がいいな。私に話しかけてくれてるのがよく分かるから。…ありがとう光!』
「!!………おう!」
源くん改め、光は名の通り光り輝く笑顔で笑っていた。
『あ、そういえば…明日は数学のテストがあるからしっかり勉強するんだよ光?』
「げっ、そういえば……」
『頭のいいお兄さんをお持ちでしょ。教えて貰いなよ。』
「輝兄か!」
その手があった!と謎の余裕を見せる光。
『じゃあどっちが点数取れるか勝負する?』
「いや勝てねぇし!」
学年1位が赤点ギリギリの俺に勝負を挑むな!と怒ってる。
『ははっ、冗談だよ笑』
光も私と対等に勝負できるくらい頭良くなって欲しいよ…。
「勉強は無理だ…」
『じゃあ今日しっかり復習してこい!頑張れ!』
「おう…」
こんなに楽しい会話、いつぶりだろう。
委員長としての私じゃなくて、私自身を見てくれる。
そんな人に出会えたのはいつぶりだろう。
『あ、私こっちだから。…光、今日はありがとう。また明日ね!』
「おぉ!じゃあなA!」
私はるんるんと軽い足取りで家路に着いた。
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ! (9月10日 22時) (レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです!これからも更新頑張ってください! (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななサマ | 作成日時:2023年8月25日 17時