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「『花子ーッッ!!/花子さんっ!』」
「光くん、Aちゃん。」
私と光は旧校舎の女子トイレに叫びながら入る。
中には花子さんと八尋先輩がいた。
「大変だ!!うちの組の横尾と佐藤が!」
「おぉおおぉおお」
光が花子さんの胸ぐらを掴んでゆさゆさ揺らす。
「もしかして光くんの方でも何かあったの?」
「先輩…そうなんです。あいつら…あいつら…爺さんになっちまったんですーー!!」
『うちのクラスの子がこんなんになりました…』
私は横尾くんと佐藤くんがおじいさんになった写真を先輩に見せた。
『4限の授業の終わりにはこんな姿に…』
「あいつらまだ14だってのに!」
「やべー」
八尋先輩たちの方では、教室とロッカーがぐちゃぐちゃにされていたらしい。
「これってやっぱり…」
「うん。怪異の仕業だねー」
「佐藤ー!横尾ー!」
光は大切な友達を失った悲しみに暮れていた。
私たちのクラスや学年だけじゃなくて、高等部の先輩たちの方まで被害にあうなんて…。
『こんなに被害が大きいって…七不思議?』
「そー。十中八九、七不思議が絡んでる。」
「七不思議…。そういえば葵から聞いた…この学園にある不思議な大時計と3人の時計守の話。」
「聞いてるなら話が早いね。」
そう言って花子さんは説明を始めた。
「七不思議が一番。3人の時計守。
彼らはそれぞれ"時間を操る"チカラを持ってるんだ。
1人目は時を戻し、2人目は時を止め、
___3人目は時を進める。」
「じゃあ私の教室は…」
『先輩たちのロッカーも…』
「佐藤と横尾も…」
私たちは顔を見合わせた。
「聞いた感じ"3人目"のせいで間違いないだろーね。」
なるほど。
じゃあ3人目を捕まえれば、被害を止められるんだね。
「よっしゃあ!早速そいつにガツンと1発食らわしてやろうぜ!」
『学級委員長として問題は解決しとかないと…。』
「私も手伝う!花子くんの助手だもん!」
私たちの勢いに花子さんは少し圧倒されてた。
「そんじゃー、力を合わせて」
「時計守をぶっ飛ばすぞー」
「「『おーっ!』」」
そんなこんなで"時計守討伐隊"結成です。
そして私たち時計守討伐隊は花子さん、八尋先輩、光、私の順で学校を巡回する。
『…花子さん。勘違いじゃなければ、さっきから同じところをウロウロしてません…?』
「その怪異はどこにいるの?」
「んー…わかんない!」
……なんだって。
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ! (9月10日 22時) (レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです!これからも更新頑張ってください! (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななサマ | 作成日時:2023年8月25日 17時