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『光！ごめん、待たせちゃった。』
私は時計台の下に立っていた光を見つけて駆け寄った。
「大丈夫だ！五分くらいしか待ってねぇぞ！」
『そういう時は細かいことまで言わないのがマナーよ？』
まぁ、遅れたのは私だからズカズカ言えないけど…。
『光、私をエスコートしてくれない？』
「あぁ！任せろ！」
気合十分な光に笑いが出る。
私たちは駅に向かって歩き出した。
『この映画好きなの？』
「いや、友達のオススメなんだ。」
『なるほど。面白いって噂だし楽しみだね！』
「寝ないように頑張るぜ！」
『そこから…？』
なんてたわいもない話をしながら足を進める。
…正直、めちゃくちゃ心臓がバックバク。
普段の制服と私服のギャップが私の心を撃つ。
結構私、光のこと好きなんだな…。
「なにぼーっとしてんだよ！電車乗るぞA！」
『あ、待って！』
気づけば駅のホーム。
電車は口を開けて乗客が入るのを待っていた。
休日ということもあり、結構中は混んでいた。
「大丈夫か？」
『ごめん、考え事してた。もう大丈夫だから。』
ならいいけど…と信用してない顔をする光。
『大丈夫だって！光とのお出かけも楽しいし！』
｢ほんとか！｣
ならよかったぜ！と胸を撫で下ろす光。
今日の予定立ててもったのに、ぼーっとするなんて失礼よね。
光のかっこよさに心がフリーズしないように気をつけないと…。
｢着いたぜA！｣
『うん、行こうか。』
私たちは止まった電車からホームに降りる。
そこから映画館を目指した。
『ポップコーン何味にするの？』
｢俺は絶対キャラメル！Aは？｣
『私は塩にするよ。』
楽しみだな〜とルンルンの光が弟のように可愛い。
そう言ったら光はプンプン怒るだろうけどね。
その姿を想像してクスッと笑いが漏れた。
それからポップコーンと飲み物を買って、映画館に入った。
私たちの取った席に着き、映画が始まるのを待つ。
「俺始まる前のCMで結構ポップコーン食っちゃうんだよな。」
『あぁ分かる笑』
あるあるだよね。と笑いあっていると、館内が暗くなり開始前のCMが始まった。
というか光が近い…！
映画館の席ってこんなに近かったっけ？
久々すぎてよく分からないけど近い。
とにかく近い。
こんなので映画に集中できないよ…？！
光はこの状況に何も思っていないのかな…。
そう思うと、1人で舞い上がっている気がして少し恥ずかしかった。
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ！ (9月10日 22時) (
レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです！これからも更新頑張ってください！ (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななサマ | 作成日時：2023年8月25日 17時
