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「なぁ聞いたか？！」
「聞いた聞いた！」
「誰だろうな？」
昼休み、浮かれた声が聞こえてくる。
その内容はこのクラスの学級委員長、真鍋Aに好きな人が出来たということだった。
成績優秀、運動神経抜群の美少女である真鍋に好意を寄せる人は少なくなかった。
そんな完璧な人に好きな人が出来たとなれば一大事。
そして好きな人の予想大会が始まりだした＿＿＿＿
「で、光はなんか知らないの？」
「何がだ？」
昼休みに英語の課題を横尾と佐藤でやっていた時。
(↑めっちゃ難しいやつな！)
飽きた横尾が聞いてきた。
「Aちゃんの好きな人についてだよ〜」
「え、Aに好きな人！？」
突然の爆弾発言にシャーペンを落とす。
「その反応、知らなそうだね。」
佐藤も知ってる感じに話す。
「みんなずっとコソコソ言ってるよ。」
「Aちゃんに直接聞く猛者はいないみたいだね。」
「Aに好きな人…」
俺は衝撃で話が頭に入ってこなかった。
「え、光まさか…Aちゃんのこと好きだったの！？」
「おう……」
「ゴホ、ゴホッ！！」
ポッキーでむせる佐藤とキャーと盛り上がる横尾。
「Aちゃんか〜敵は多いね。」
「やっぱり無理か…」
「やってみないと分からないよ。」
むせが落ち着いた佐藤がポッキーを1本くれた。
「よし！俺らで光をモッテモテのモテ男にしてやる！！」
そして放課後。
俺はトイレ掃除をサボり、3-1の教室に残った。
Aには適当言っといたから大丈夫だ。
俺らは机を3つくっつけて円になって座った。
「よし、では今から"光をモテ男にし隊"結成だー！！」
「……それ強制？ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ」
「……俺が入っていいのか？」
「……隊員不足だ。」
すぐに解散となった。
「で、俺はどうすればいいんだ？」
「うーん。光には学園1モテる兄がいるんだから顔はいいはずなんだけど…」
「おい、なんで目をそらす！」
こいつら…っ！
わかってるよ俺だって！
輝兄みたくかっこよくないことくらい…
「ｼｮﾎﾞﾝ」
「うそうそ！ジョークだよ！光は優しい！家庭的！声がでかい！明るい！たまに変！ピアス謎！とかたくさんいい所があるよ！」
「最後の2つ笑」
「………もうお前らとは話さねぇ…。」
そのあと雑に慰められた。
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ！ (9月10日 22時) (
レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです！これからも更新頑張ってください！ (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななサマ | 作成日時：2023年8月25日 17時
