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「あ、委員長きた〜!」


教室のドアを開けると、中にいた横尾くんと佐藤くんがこちらを向いた。


「おい俺は?!」


『はいはい…で、どうしたの?』


一連の流れを軽く受け流し、私は要件を聞いた。


「委員長〜数学の課題がわかんないんだよ〜!」


横尾くんが泣きついてきた。

佐藤くんはいつも通りポッキーを口に運んでる。


『課題なんてあった?』


「俺も知らねーぞ?」


私と光は首を傾げた。


「この前の数学の補習の課題。めっちゃムズいの。」


『あぁ、光がギリギリ免れた補習ね。』


「そんなことねぇよ!」


いやそんなことあるだろ。


『で、どの問題?』


「「…………全部。」」


私から目を逸らし、汗を流しながら言った。


『……はぁ。わかった、全部解説するわ。光も聞きなよ。』


私は2人がくっつけている机に椅子を置いて言った。

赤点ギリギリの誰かさんも誘って。


「Aに心配されなくても俺は大丈夫だ!」


『……もう教えないよ?』


「ぅ………お願いします。」


そして私たちは4人で勉強会を始めた。


「ここは?」


『ここは因数分解の2乗公式を使うんだよ。』


「なる、ほど…」


『……因数分解の2乗公式から教えようか。』


道のりは長そうだ……。







「もう無理だ…」


「疲れた…」


「こんなに勉強したら頭爆発しちゃうよぉ!」


勉強開始から1時間半経過……

みんなのキャパはオーバーしていた…。


『しないよ。疲れたなら休憩しようか。』


「「「わあぁぁい!!」」」


みんな一斉に佐藤くんの持ってきてくれたお菓子を食べだした。


「はぁ…落ち着いた。」


「勉強にお菓子は欠かせない。」


「美味かったぜ、ありがとな佐藤!」


お菓子を食べて満足したらしい3人は次はおしゃべりタイムになった。


「A何か食ったか?」


お菓子の話になった時、光が聞いてきた。


『え、いや…何も食べてないけど。』


「じゃあ…ほい、俺のおすすめだ。」


『あ、ありがとう。』


私の手に乗せてきたのは果汁グミ…


「………ギャップ。」


「『それな。』」


佐藤くんの一言に横尾くんと反応が被る。


「なっ、なんだよ!」


いいから食えっ!とグミを袋ごと顔に押し付けてくる光。


『わかったからやめてよ光!笑』


ギャップ可愛い…と思ってしまい、笑みがこぼれる。












「………委員長と光ってさ、付き合ってんの?」







そんな笑みも横尾くんの爆弾発言により消え失せた。

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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ! (9月10日 22時) (レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです!これからも更新頑張ってください! (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななサマ | 作成日時:2023年8月25日 17時

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