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『ごみ捨てて来ました。……あれ、なんで源先輩が？』
ごみ捨てを終え、家庭科室に戻るとさっきまではいなかったはずの源先輩がいた。
「やぁ、A。」
『…八尋先輩は？』
源先輩を無視して光に聞く。
「花子んとこ持ってったんだよ。」
光は顔を近づけ、小声で教えてくれた。
『あ、つ、作り終わったんだね。なーんだ、八尋先輩のエプロン姿もっと見たかったな…』
やばいやばい…
ヤコさんとあんな話をしたから変に意識しちゃう…
私は気を紛らわすために光から貰ったドーナツを1口食べた。
『んっんま！』
「だろ！」
外はサクサク、中はしっとりしていて完璧な食感。
それに加え食欲そそるバターの匂いがたまらない。
『こんないいもの八尋先輩に作ってもらえるなんて…』
幸せ…とつぶやく。
「っ………//」
『ほら源先輩、さっきはごめんなさい。これあげますから。』
家庭科室の隅でいじけてる源先輩…。
この人めんどくさいんだよな…
「…もう無視しない？」
『…はい。』
たぶん。
「わかったいいよ。ありがとう。」
源先輩はドーナツをひとつ手に取り口へ運んだ。
「兄ちゃんそれで五個目だぞ…？」
そんなに食って夜ご飯食えなくなるぞ？と光の忠告など耳にも入れず源先輩はドーナツを食べ進める。
「あ、そうだった。光とAのクラスの子に2人を呼んできて欲しいって頼まれてたんだ。」
「『え？』」
光と珍しく声が重なる。
言ってくれたら急いで片付けたのに…
「それ今言うかよ！」
『はぁ…なんの用か聞いてます？』
そんな源先輩に私と光はため息を吐いた。
「いや、とりあえず来て欲しいって言ってたよ。」
「わかった…じゃあ行ってくるな兄ちゃん！」
『家庭科室使わせて下さりありがとうございました。』
ではーと家庭科室を出て3-1を目指した。
「……………ｼｭﾝ」
源先輩はこの日ずっといじけてたらしい。
………ごめん光。
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ！ (9月10日 22時) (
レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです！これからも更新頑張ってください！ (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななサマ | 作成日時：2023年8月25日 17時
