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「あぁーっ何やってるんですか！」
私たちが感動の涙を流していたところに、聞き覚えのあるちょっと頼りなさげの声が聞こえてきた。
「「せ…先生！？」」
見事に八尋先輩と光の声が被る。
声の主は土籠先生だった。
土籠先生は私と光のクラスの担任。
どこか抜けてるけど、悪い先生じゃない。
『どうしてここに…』
「あぁあ貴重な本をこんなにして…」
先生は当たり前のように本を拾い上げ、汚れを軽く落として本棚に戻していた。
さっき扉は開かなかったのに…。
どうやって入ったんだろうか？
「っ！先生後ろ！！」
先生の後ろには光に似た蝶で出来た怪異がいた。
先生が飲み込まれる…！
＿＿＿＿ベチン
「黙っていればギャアギャアと…やかましいんだよ。ったく…これだからガキは嫌いなんだよ。」
先生は襲いかかってきた怪異を、第3の足で踏み潰した。
先生は人間じゃない…？
「きゃっ！」
「ぐわっ！」
先生から出てきた人では無いものの手足。
それに八尋先輩と光は捕まってしまった。
「本が赤く染ってる。さては未来の記述を読んだな？身の程知らずめ…」
『…先生。八尋先輩は大切に扱ってください。折れたらどうするんですか？』
八尋先輩のスカートを握りやがって変態教師め。
セクハラで訴えるぞ。
「お前は何言ってんだよ。ったく…まぁいい。さァて…どうしてくれようか？」
先生はいつもとは違う、ニタァっという笑みを見せ、蝶を食べた。
蝶を食べたのだ。
『うげ。』
最近流行りの昆虫食ってやつ？
もうついてけねぇよ最近の流行りには…。
「イジメちゃだめ。」
そしていつの間にか隣からいなくなってた花子さんの権力によって、先生の暴走はひとまず抑えられた。
「お、おい花子こいつは…」
「紹介が遅れたね。七不思議が五番目"16時の書庫"管理人の土籠。仲良くしたげてネ」
…今更だけど、担任が七不思議で怪異に関わりたくないとか言っちゃってたの、私…？
数分後。
「ほォら、どうする？」
八尋先輩の美しい肌に添えられるのは爪の伸びた黒い手。
『だから先輩にそんな伸びた爪の生えた手で触らないで。先輩の顔に一生消えない傷つける気？』
「だーっ！お前は話に入ってくんな！」
ややこしくなるだろ！と怒る先生。
「言う…言います！私は…私の秘密は…」
八尋先輩がこんな公開処刑みたいなことをさせられている原因は土籠先生だった。
遡ること数十分前……
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ！ (9月10日 22時) (
レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです！これからも更新頑張ってください！ (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななサマ | 作成日時：2023年8月25日 17時
