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「そんな…先輩まで…花子もいねーし…」
それからの源くんの落ち込み具合がすごすぎて、話ぐらい聞いてあげようと思った。
『何があるの？』
「言ってもわかんねーよ…」
なら大人しく元気になって言うことを聞いて貰えませんかね？？
『はぁ……あ、改めまして、私中等部三年真鍋Aです。よろしくお願いします。』
一応の挨拶をしておかなきゃね。
「私は高等部一年八尋寧々！よろしくねAちゃん！」
ニコッと可愛い笑顔に私の心は奪われた。
『可愛い…』
この日から私は八尋先輩推しになった。
『はぁ…源くん。こんなウジウジやっても仕方ないから私の秘密でも聞いてよ。』
あ、八尋先輩も。と先輩も誘ったところで私は話し出した。
『私小さい頃から幽霊とか怪異が見えるんですよ。だからここにいる"トイレの花子さん"も見えてるんです。』
「「え！？」」
2人の声が重なる。
「お、おまっ、花子のこと見えんのかよ！」
『まぁ。普段は隠して見てないフリしてるけどね。…こうやってこのことを人に話したの源くんと八尋先輩が初めてですよ。』
「…家族にも？」
少し躊躇いながら八尋先輩は質問してきた。
『はい。私親と仲良くないんですよ。だから話す機会もあまりなくて…』
お母さんもお父さんも何より仕事を優先するタイプの人たちだから。
『だから源くんがここに来る理由もわかってる。』
「な、ならいいじゃねぇか委員チョー！」
『それでも、傍から見たらただの変態でしょ。』
変態という言葉が胸に突き刺さったのか、源くんは膝から崩れ落ちた。
『……どうしてもここに来ないといけないってことなら、私も案がある。…どうする？』
「いいのか委員チョー！」
『世の中そういうこともたくさんあるからね。理解してあげることも大切でしょ。じゃあ私の案ね。私の案は…』
「「ゴクリ」」
源くんと八尋先輩の2人の唾を飲む音が聞こえた。
『源くんはボランティア活動でトイレ掃除をしている、ってことにしよう。』
「「ボランティア活動…」」
「いいなそれ！」
「いい案だね！」
全員一致ということで、源くんはボランティア活動でトイレ掃除をしているってことになった。
「これで一件落着ね！」
「良かったっす！」
『私も安心です…』
ようやくひと仕事終わったよ。
『それじゃ、私はこれで〜』
私が帰ろうとした時。
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ななサマ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございますゥ！ (9月10日 22時) (
レス) id: a5c87dadb9 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - めちゃめちゃ面白いです！これからも更新頑張ってください！ (9月10日 19時) (レス) @page12 id: 707eeda184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななサマ | 作成日時：2023年8月25日 17時
