誓約の条件 ページ27
夏油｢Aには、こういう誓約を交わしたんだと思うよ、命の危機が訪れたら第1に娘を守る。そして死後、娘は天命を全うする、と｣
『まさか、そんな訳』
夏油｢その数時間後に不運にも君の両親は事故に合い
重すぎる誓約が結ばれた訳さ｣
『何を根拠に言ってるの？』
夏油｢ある術式を持っている人が居てね調べてもらったのさ｣
『天命を全う……』
夏油｢つまり、君はあの時死ぬはずじゃなかった。そして多分今もそうだろうね｣
『ふーん。じゃあアンタが死ぬかもしれないって事じゃないの？』
夏油｢それは無いよ。君に私は殺せない｣
『話はそれだけ？』
夏油｢まぁ、待ちなよ。私にも聞きたいことがあるからここに来た｣
『聞く義理は無いよね』
夏油｢あぁ、だが既に術中にハマっている事に気づかないのかい？｣
私は立ち上がろうとするが身体が動かない
『何したの』
夏油｢なんにも？ただ、ちょっとした呪力をぶつけているだけさ｣
夏油｢さて、本題に入ろうか｣
夏油傑はそっと立ち上がり私の手を掴む
夏油｢冷たいね｣
『そう思うなら帰してよ』
夏油｢それは聞けない｣
『何する気？』
夏油「私と新たな誓約を提案しに来た」
『なんで私が呪詛師のあんたと、』
夏油｢大丈夫、生きている間は君にはメリットしか無い話さ｣
夏油｢君が生きている間、私の呪力と術式を分け与える代わりに君が死んだ後全ての力、魂は私のものになる。そして私の手駒として特急仮想怨霊になってもらう｣
『バカバカしい。そんな誓約結べる訳ないでしょ』
夏油｢そうだね。だが君に力が無いせいで悟の立場を考えた事はあるかい？｣
立場、今1番気にしている事を言われ少し動揺した
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作者名：シオン | 作成日時：2021年12月19日 5時
