特注のグラサン ページ16
あれから数ヶ月、季節は夏だ
私は隙あらば先生に手合わせをお願いしていた
『五条先生』
五条｢んー？｣
『私あれから数ヶ月、先生を倒すどころか触れる事すら出来てません』
五条｢そうだね｣
『今日は油断しないでください』
五条｢へぇ？｣
『私から目を離さず、よく見ててください』
五条｢ははっ熱い告白みた…｣
五条｢いだね｣
『くっ』
隙を突いて私は飛びかかるがいとも簡単に足首を掴まれる
だが
『ふっ』
ｶﾀﾝっと、五条先生のサングラスは落ちた
五条｢あちゃー、やられちゃったね｣
私は掴まれた足首を軸に体を回し先生の顔に向かって思っきり蹴りを入れたが間一髪で避けられてしまった、が
パチパチと、拍手をする先生
五条｢やるじゃんA｣
『へへ』
五条｢見事に壊れちゃったね〜このグラサン｣
『ごめんなさい。壊すつもりは』
五条｢分かってるよ、それにグラサンだけじゃなくて｣
『い"っだぁぁ！！！！』
先程掴まれていた足を触られると今まで味わったことの無い激痛が走る
五条｢はぁ、跡消えるかな｣
そう言って先生は私はを抱き抱える
『ど、どこ行くんですか』
五条｢あぁ、そう言えばA医務室行ったことなかったね｣
『医務室…』
｢ほぉ、それでこの怪我か｣
五条｢治してあげてよ。硝子｣
『あの、』
｢私は家入硝子だ。｣
『あ、私は』
家入｢七瀬Aだろ。知ってるさ｣
『はぁ』
家入｢じゃ、治療するよ｣
そう言って家入さんは私の足にそっと触れると少しずつ痛みと腫れが引いていく
家入｢ほら、歩いてみな｣
『わっ！凄い！痛くない！！！』
家入｢当たり前だ。治したんだから｣
五条｢お、跡も無く綺麗に治ってるじゃん｣
家入｢それよか五条。お前サングラスはどうした｣
五条｢んー、壊れた｣
家入｢へー、｣
五条｢聞いといて興味無さそうにしないでくれる！？｣
『あの、弁償します、、、』
五条｢あー、あれ特注だからどこにも売ってないよ｣
『ひいいっやめてくださいよ！そんな事言うの！いくらですか！！いくらだったんですかァァ！！』
五条｢んーー、出来上がるの時間かかるしなぁ｣
家入｢見えなきゃなんでもいいなら包帯でも巻いとけよ｣
『見えなきゃ？？え？』
五条｢お、いいねそれ｣
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作者名：シオン | 作成日時：2021年12月19日 5時
