幼なじみと最強 (ページ22)

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結婚ページ22

久々に2人で街を歩く

前はこうしてよく遊んでいたがここ最近はあまりない

少し沈黙が続くと傑は口を開いた

｢少し寄り道してもいいかい？｣

『え？いいけど』

そう言うと傑は少し微笑み私の手を取ってきた

｢はぐれるといけないからね｣

私の手を取り指を絡める

『繋ぎたいならいえばいいのに』

そうボソッと呟くと傑の後ろ姿から見える耳は少しだけ
赤かった

手を繋ぎお店を見て回るとあるショーケースの前に止まった

『うわ！この指輪綺麗！』

｢そうだね。付けてみる？｣

｢え！？｣

傑は店員さんを呼び慣れた感じで出してもらう

｢ピッタリだね｣

『可愛いけどこのシンプルなのも可愛い』

｢こちらの商品は男性も女性も使用出来るシンプルなデザインになっております｣

『そうなんですね！』

｢私も付けてみようかな｣

『イイじゃん！デザイン少し似てるしお揃いにしよーよ』

｢良いのかい？｣

『うん！お揃いってイイよね！なんか新婚さんみたい！』

｢A……｣

嬉しそうに微笑む姿を見て私も嬉しくなる

今まで一緒に過ごしてきたのに傑のこんな表情を見るのは何気に初めてかもしれない

｢ありがとうございました｣

『ねぇ、本当に払ってもらってよかったの？高かったんじゃない？』

｢良いんだ。お金以上の価値があるからね｣

傑は少し席を離れるとその隙にカードで一括購入していたようで、帰ってくる頃にはちゃっかり袋を持って帰ってきたので少し驚いた

｢ねぇA｣

『んー？』

｢あそこの公園寄らない？｣

『いーよー。私も疲れたし少し休みたいと思ってた』

そして都会から離れた少し先の静かな公園で私達は座る

周りは子供一人おらずとても静かだ

｢これ、良かったら付けてくれないかな｣

『なんか結婚式みたい』

｢そうだね｣

傑の指にそっと指輪を嵌める

そして今度は私に指輪を嵌めそっと見つめ合うと

触れるだけのキスをされた