57 ページ7
.
ジリジリと刺すような強い日差しは、もう9月だなんて信じられない程で
休日出勤を終えて、迎える今日は
「眠い。」
日曜だからだろうか
まだまだ賑わうビーチで開かれたBBQ大会。
「眠そうだねー♪今日来れないんじゃなかった？」
「私達の壮行会も兼ねてるって言われたから断りにくくて、、」
タイミングよく空いたパラソルの下に座る。
「そっか。てか韓国行き声かかるなんてなんだかんだA優秀だよねー」
「いや、、純さんのおまけみたいなもんだよ」
ワイワイとBBQを楽しむ人もいれば、はしゃいで膝まで海に入る人もいるけれど
私は日々の疲れのせいで座ってビールに口をつけるのが精一杯だった。
「あ、、それ、待ち受け変えたんだ？」
パッと目に入った、以前と違うジョングクさんの画像につい反応してしまう。
「よく気づいたね！？」
A全然興味なさそうだったのに覚えてるなんて意外〜と言いながら
友人も私の隣りに腰を下ろした。
「実は今日グクの誕生日なんだよ！」
「へー」
ジョングクさん、今日誕生日なんだ。
「だからさ、グクの誕生日にかんぱいしよ！」
「なにそれっ」
動画の中でしか見たことのない顔を思い出してみるけれど、なんだかうまく浮かばなくて
私はやっぱりジミンしか見えてない。
釜山の海で初めて見たBTSの動画は、あれからジミンに会いたくなる度に何十回も見てきたけれど
それ以外のものは見るのが怖くて今だに再生できずにいる。
街中の至る所に溢れているジミンを肌で感じる度に
ネットのニュースでその名前を聴く度に
あまりにもかけ離れている私達を痛感したくなくて。
目を背ける事になれてしまった私は、やっぱりため息がでるくらいの臆病者だよね。
「あ、そうだ。これ、いる？」
「何これ？犬？」
目の前に差し出された黄色いマスコットのキーホルダーを受け取る。
「BTSのガチャで、これが出るまで回そうと思ったらまさかの2回目で出たの！で、1回目にでたのがチミーだからあげるねー」
ウサギのキーホルダーを満足そうに眺める姿はまるで子どものようだ。
「ふーん。そのウサギは人気なの？」
「多分1番人気なんじゃないかな？」
「へー」
私はチミーと呼ばれたキーホルダーを手のひらに乗せ
カシャ
【友達がくれたチミー？だよ】
写真と一緒にメッセージを送った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あこ(プロフ) - 更新mailが何度か届いたんですが、開くと前回のお話で、続きが更新されてなくてバグなのかと心配してます。何かわかれば教えて下さい。よろしくお願いしますm(_ _)m (5月18日 18時) (
レス) id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - ジミンちゃん彼氏なのに、会社の人には誤魔化してる(*'へ'*) ﾝｰけど、彼氏って認識してるなら口説かないでね純さん('ω'乂)ﾀﾞﾒｰ (2023年4月24日 2時) (レス) @page5 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
meimi(プロフ) - コメントありがとうございます！とっても嬉しく励みになります。今後も気長にお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2023年4月23日 7時) (レス) id: 4d0d064fab (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 更新ありがとうございます🍀ジミンちゃんと想いが通じて良かった(*^_^*)離れ離れになるけど、気持ちが通じあってるから大丈夫( ᴗ ᴗ )ｳﾝｳﾝ誰も二人の邪魔しちゃ('ω'乂)ﾀﾞﾒｰ。続きを楽しみにしていますね🍀 (2023年4月22日 23時) (レス) id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めみ | 作成日時：2023年4月22日 18時
