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好きな人が美味しそうに食べてる姿って
いつまででも見ていられる気がする
「この料理美味しいー！」
「それはテジクッパだよ」
「この海苔巻きも好きです」
「そっちはキンパ。キンパ知らないの？」
「知らない！けどジミンさんと食べればなんでも美味しいからいいのですー」
こんな楽しい毎日が続けばいい、と思う
「さてはもう酔ってんだろ？」
「えへへー」
広いテーブルの上には僕が選んだ辛くない食べ物と
どんどん増えていく空きビン
「ねー僕のどこが好きー？」
「んーー。全部好きです」
「じゃ、ジミン好きって言って」
「ジミン好き」
「A好き」
「ジミン大好き」
「A大好き」
二人の頭のネジは、アルコールでどんどん緩んで
そのままなくなったみたい
「もうジミンさんて呼ぶのも敬語も禁止ね」
「えー無理。ジミンさんジミンさんジミンさん」
僕をからかっていいと思ってんの？
「調子のってんなー」
悪い子にはお仕置きが必要だよね？
「キスして」
「え、イヤ、です。」
「大好きなんでしょ？できるよね？」
もじもじしながら
少しづつ近づいてきて
唇が触れた
軽く触れるだけのキス
「は？足りないから」
次は僕から強く重ねる
息ができないくらいに、会えなかった会いたかった時間を埋めるように角度を変えて重ね合わせる
Aの腰に腕を回し引き寄せ
指先で細い身体の線をなぞった。
「ジ、ジミンさんっ」
「ジミン」
「ジミンっやめっ」
やめないよ？
もう引き返せない
「会いたかった本当に」
唇を離し、小さな身体を抱きしめた
「絶対絶対、私の方が会いたかった」
遠慮がちに腕を回し答えてくれる
「変な事しない、約束、はもう期限切れだよね？」
「それは、、」
出会った大阪での夜を思い出す
あれからすぐ桜は散ったけど
消えなかったお互いの想い
肩を掴みAを離した
「ジ、ジミン？」
Aは忙しく満たされない毎日から
僕を救ってくれる
唯一の存在
離したくない
でもここから先に二人が進むには、伝えなきゃね。
本当は臆病で自分勝手な僕からの告白
きいてくれる？
眼下に広がるキラキラした釜山の街並みが
僕を応援してくれている気がした。
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作者名：めみ | 作成日時：2023年3月24日 20時
