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バタン
グスッグスッ
もう、そんなに泣かなくたって
お子ちゃまじゃないんだからね?
「Aちゃん、こっち向いて」
少し赤くなった瞳が僕を捉える。
これは
何ヶ月も会えない時間を耐えた
僕から君へ
君から僕への
ご褒美。
「目、とじて?」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔に近づき
そっと
唇を合わせた。
「Aちゃん、しょっぱいw」
「もぉー!
もっとロマンチックな事言えないんですか?」
真っ赤になって恥ずかしがる姿が愛おしい
「わかった、わかった、ゴメンって
もう一回、仕切り直しね
目とじて?」
今度はさっきより
深く深く重ね合わせる
「ふぁ!!?ジ、ジミ、、」
「黙って」
首筋に手を回し、逃げないように引き寄せた
「ん、はぁ、、」
僕の舌に控えめに答えてくれる
「ん、、、あっ」
苦しそうに漏れる吐息がヤバイ
これ以上は、ここじゃ、、、無理。
顔を離すと、トロンとした表情。
「ようこそ、釜山へ」
「会いたかったよ。Aちゃん。」
「わ、私も会いたかった、です。」
「来てくれてありがとね」
「夢じゃない?本物のジミンさん?」
「あー。どうだろ?確認してみれば?」
「確かにサングラスに帽子で怪しい!
これは偽物ジミンの可能性がっ!」
何この子、たまにホント面白いのが
ツボすぎる、、
えいっ!と帽子とサングラスを取られ
ボサボサになった髪が恥ずかしい。
「え??」
「ん?何?なんかヘン?」
「ジミンさん、髪が、、、」
「髪?」
「黒いっ!!やっぱり偽物だな!?」
あー。そういう事か
「前回、何色だったっけ?シルバー系だった?」
「え、シルバーの時とかあるんですか、見たい」
「見る?写真あるよ、えっとねー」
確か、、、、シルバーは何ヶ月前だっけ?
あ、あった!
「どう?似合ってる?」
スマホを覗き込むAちゃん
「これメイクしてます?」
あ、ヤバ
「、、うん。」
「なんかアイドル、、、みたい」
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作者名:めみ | 作成日時:2023年3月24日 20時