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ジミンさんから送られてきた日程は3日間
結局そこ以外にまとまった休みが取れないらしく、私が有給を使って会いに行く事が決まった。
と言っても、私も仕事の都合がなかなかつかなくて
途中でリモートの打ち合わせがあったり、、
完全な休みとは言えない状態。
「忙しい時に有給取ってすみません」
「明日から旅行なんだよね?
気にしないでゆっくりしておいで!
と言いたいところなんだけど、結局打ち合わせずらせなくてゴメンね」
「いえ、
純さんが色々調整してくれたおかげでお休みとれて
本当に感謝してます。」
例年よりもかなり長かった梅雨が終わり
最近はカラッとした日が続いている。
「あーー。午後から出なきゃいけないのに
めちゃ暑そう」
「うわ、ほんとだ」
「こんなに暑いのにAちゃんいつも長袖だよね」
「はい!絶対焼けたくないのでっ!
だから夏ほんとに嫌いなんですよー」
「女の子ってたいへんそー」
「あー人事だと思ってー!
もう海とか何年も行ってないな、、」
「今年も行く予定ないの?」
釜山。
ジミンさんの育った海の町。
【最高に楽しい思い出の夏にしてあげる】
「今年は行く、かもしれません。」
「今回の旅行で?沖縄とか?」
「純さん、釜山って知ってますか?」
「韓国、、、、」
「はい!
初めて行くんですけど海が綺麗って聞いて」
「うん。そうだね。穏やかでいい海だよ」
「え!?行った事あるんですか?」
「何年か前だけどね。」
釜山、行った事あるんだ。
そもそも韓国行った事があるって知らなかったな。
「よーし!暑いけどそろそろ外行こうかー!」
「はぁい。仕事なのでいきます〜」
「アハハ、ほんとに嫌なんだね!
じゃあAちゃんが真っ黒になって釜山から帰ってくるのを首を長くして待ってるよ」
「意地でも焼かないっ!」
日傘を出して構えるポーズをしてみせた
「アハハ、、ほんと笑えるからやめて〜!」
純さんてこんなふうに笑うんだ。
あ、そうだ、お土産は忘れないようにしないとね。
有給もらうんだからいっぱい買ってこよう。
明日の今頃はもう飛行機。
募りに募った想いは今にも溢れ出しそうだよ、
ジミンさん。
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作者名:めみ | 作成日時:2023年3月24日 20時