22.二人だけの城 ページ22
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「ようこそ、二人だけの城へ」
ドアを開けると
「こんばんは〜おじゃまします
って、
アレ??」
「ジミンさん、お友達は?」
「ん?」
「友達?」
「お友達、ほら、昨日電話でホテル聞いてた
一緒に日本に遊びに来てるお友達は?」
「あ、あぁ!!ともだちね、、うん
ぼ、僕たちみんな部屋が別なんだ。」
「みんなって、何人で来てるんですか?」
「数人だよ。」
「こんなめちゃくちゃに高いホテル
皆さん個人でお部屋とるって
どんだけお金持ち集団なんですか!!」
お金持ち集団って
なんだかそのワードがおかしくて
だって、僕たちの事、お金持ち集団って
ブッ、、アハハ、、、
思わず吹き出した
「なんですかー私変な事言ってないのに!」
「まぁ、まぁ、
仲間は本当に別の部屋なんだ
信じてよ。僕嘘つかないよ。」
「多分みんなこの階にいるよ」
「疑ってる訳じゃないですけど」
「あ、皆さんでコレ
つまらないものですが」
そう言うと初めから気になっていた
魚の絵の紙袋を開けて中身を取り出した。
「おーー!フナじゃん!しかもデカ!!」
「フナ?鯛ですよ?たいやき」
「え?フナだよ。
確かに韓国のとちょっと違う
サイズがめっちゃデカい」
「これ、会社の近くにある名店で
味も色々あるし、絶品です!食べましょう!」
「いま?」
「今!もしかして甘いもの、、
「好きだよ!フナ!食べよう。ね!二人で」
「他の方は?」
「み、みんなは多分寝てるから、、
せっかくだし二人で、、ね?食べよう?」
「ほら、温め方の紙入ってるし
ホテルの人に頼んで温めてもらうから!」
「こーゆう高級なホテルは
鯛焼きを温めるサービスもあるんですか?」
もう、、、
そんな真面目な顔で
変な質問してこないでよ。
可愛すぎるから。
「うん。フナあたためサービスね
あるよ。常識だよ」
「やば!さすが五つ星ホテルだ!」
もしかしてこの子
昨日は気が付かなかったけど
不思議ちゃん?
まぁそれはそれで
好みではあるけど
♪ピンポーン
上品なチャイムがなって
やってきた係の人に
大きなフナを2匹渡した。
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作者名:めみ | 作成日時:2023年3月24日 20時