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照明がかなり落とされたフロアは雰囲気があって



レセプションフロアへ上がってくる為の

唯一のエレベーターがほんのりと照らされている








僕はそこが見える位置のハイチェアに腰を下ろした





「ハイボールを」

「かしこまりました」


















もうすぐかな。





パチパチと弾ける音のハイボールを口に運んだ。







ひとくち。



んーー美味しい。













そのまま続けて

ゴクゴクと半分くらい一気に流し込むと

一日中動き回った身体が生き帰る気がした。









うん、これこれ、全身が喜ぶ










僕が欲していたもの。



















それともう一つ

僕が欲している、、

















エレベーターのランプが光って

扉が開いた











「来た」









淡いピンクのワンピースと
緩く巻いた髪


垂れた髪を耳にかける仕草














それに似合わない、、






でっかい魚の絵が描かれた紙袋












ブッ、、、

なにアレ

もう、、、、最高だよ




Aちゃん。














キョロキョロと辺りを見回す姿に向かって
僕は真っ直ぐ歩く



















後ろから腰に手を回し










「このまま歩いて」


耳元でそう呟いた。







びっくりしてパクパクしてる口に

軽く手を当てて、優しく微笑む。


















そのまま足早にレセプションの前を通過する








昼間は賑わっているはずのホールも

今は閑散としているのがありがたかった。












角を曲がり
誰もいないのを確認すると

エレベーターに乗り込み行き先を押す。
















ふー。






帽子をとって

前髪をかきあげた。













「ジミンさん。」









「読みました。メモ用紙の、、

ポゴ、、、シプタ」




「おー!いい子、えらいえらい」

長い髪を軽く撫で、目を細める












「会いにきちゃった。」



「わかってたよ。必ず来てくれるって」










開いたエレベーターを降りて



部屋に向かう。











「私こんな場所、初めてで
何を着てくればいいかもわからなくて、、」

「変?かな」








「可愛いよ。本当に。

ダサいパジャマも


良かったけどね?」








「もー。。」


口を尖らせる仕草も可愛い

















部屋の前で立ち止まり

ゆっくりとドアを開ける。










ようこそ、今夜の

















【二人だけの城へ】











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設定タグ:ジミン , BTS , JIMIN   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:めみ | 作成日時:2023年3月24日 20時

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