15 ページ15
.
出してくれたカップ麺が
辛いだの辛くないだの
そんなくだらないことでワーワー騒いで
みず、、水、みず〜〜〜って
半泣きでヒーヒー言ってるAちゃんを
僕はお腹をかかえて笑う。
こんなので辛いって、どんだけ子供な味覚！？
「韓国人の言う辛くないは100%嘘だーー！
もう何も信じられないー！」
ベッドにうつぶせでうずくまるAちゃんを
「ハイハイ
お望みどおり、水
お持ちしましたよ？」
ゴロンと仰向けにさせた。
ドキン
時が一瞬止まる。
汗ばむ額と
赤くなった頬
僕を見上げる潤んだ瞳。
ドクドクと
鼓動が早くなるのがわかる。
本能のまま、、
今すぐ食べてしまいたい。
酔いがまわってきてボーっとなった
使い物にならない思考回路
ゆっくりゆっくり、顔を近づける
「ジ、ジミンさん
変な事しない、約束！」
「韓国人の言う事は、、信じないって。
今さっきおっしゃってたのは
どのおくちかな？？」
唇を指でなぞった。
その時
♪〜〜〜〜
♪〜〜〜
Aちゃんのスマホだ
「で、電話！でます！」
僕の下でジタバタ暴れてる
「えー
後でいいじゃん」
「多分、仕事で先輩からで！！」
誰だよ先輩って、、今めちゃめちゃいいとこで
このタイミングはさすがに
はぁーー。。
ありえないよね
小さな身体はスルッとベッドから抜け出すと
慌ててスマホを手にした。
ごほっごほっと咳払いをし
画面の表示をチラッと確認してから
通話ボタンを押す。
かすかに聞こえてきたのは
ゆっくり話す
男の声
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めみ | 作成日時：2023年3月24日 20時
