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《君の……力じゃないか!!》
「！？」
炎だ……左側、
紛れもない、エンデヴァーさんの……
《これはァ！！》
ショウトくんの左半身は眩い炎に包まれた。
《焦凍ォオオオオオオ！！！》
「え！？エンデヴァーさん！？」
会場に響き渡るその声に、カメラが大きくＮｏ.2の姿を映し出した。
《やっと己を受けいれたか、そうだ、いいぞ！ここからがお前の始まり、俺の血を持って俺を超えていき、俺の野望をお前が果たせェ！！》
…なんだろう、この違和感は。
《エンデヴァーさん急に激励…親バカなのね？》
燃え上がるステージにより一層注目が集まる。
恐らく熱気に包まれているであろう会場に、俺も居たかった。
「うわ、凄まじい……」
炎と氷を同時に操る……生半可な人間の出来ることじゃない。
それをこの場でやってのけるショウトくんにエンデヴァーさんの面影を感じる。
俺が生まれる頃には20代だったエンデヴァーさんの学生時代……多分こんな感じだったのだろうか。
「……っ！」
思わず俺まで身構えてしまう。
氷に包まれる会場、そして最後の一撃を互いがぶつけ合おうと全身で構える。
この2人が本気でぶつかった勝敗の行方……気になる、
一時の綻びが嘘だったかのように最初よりも勢いを上げた氷結攻撃、点での放出と言えば良いのだろうか…とにかく無駄がない。こういう興奮しそうなシーンでも冷静に個性操作を怠らない……流石だ、それしか言えない。
《全力で掛かって来い！！》
緑谷クンに向かって伸びた氷の刃と、緑谷クンが接触する…丁度その瞬間だった。
『ドガァァァァン』
今までに無い轟音……いや爆発音だろうか。
テレビを介しているにも関わらず、耳が壊れそうだ。
現場は……
立ち上る砂埃で、視界は閉ざされてしまった。
雄英体育祭�� ホークス's side ページ32
《だから！！》
まただ……一体何なんだ。先程まではこれも防げていたはずなのに。
《全力で…やってんだ、みんな！！……君の境遇も、君の決心も、ボクなんかに計り知れるもんじゃない。でも……全力も出さないで完全否定なんて、ふざけるなって今は思ってる。》
なんなんだ、本当に。
でもきっと、緑谷クンはショウトくんの何かに語り掛けている。
《だから！僕が勝つ！君を超えて……ッ！》
今までで1番感情もパワーも籠った緑谷クンの拳がショウトくんを直撃した。
あぁ、これで終わりか、負けるのか、ショウトくん、
「！？」
炎だ……左側、
紛れもない、エンデヴァーさんの……
《これはァ！！》
ショウトくんの左半身は眩い炎に包まれた。
《焦凍ォオオオオオオ！！！》
「え！？エンデヴァーさん！？」
会場に響き渡るその声に、カメラが大きくＮｏ.2の姿を映し出した。
《やっと己を受けいれたか、そうだ、いいぞ！ここからがお前の始まり、俺の血を持って俺を超えていき、俺の野望をお前が果たせェ！！》
…なんだろう、この違和感は。
《エンデヴァーさん急に激励…親バカなのね？》
燃え上がるステージにより一層注目が集まる。
恐らく熱気に包まれているであろう会場に、俺も居たかった。
「うわ、凄まじい……」
炎と氷を同時に操る……生半可な人間の出来ることじゃない。
それをこの場でやってのけるショウトくんにエンデヴァーさんの面影を感じる。
俺が生まれる頃には20代だったエンデヴァーさんの学生時代……多分こんな感じだったのだろうか。
「……っ！」
思わず俺まで身構えてしまう。
氷に包まれる会場、そして最後の一撃を互いがぶつけ合おうと全身で構える。
この2人が本気でぶつかった勝敗の行方……気になる、
一時の綻びが嘘だったかのように最初よりも勢いを上げた氷結攻撃、点での放出と言えば良いのだろうか…とにかく無駄がない。こういう興奮しそうなシーンでも冷静に個性操作を怠らない……流石だ、それしか言えない。
《全力で掛かって来い！！》
緑谷クンに向かって伸びた氷の刃と、緑谷クンが接触する…丁度その瞬間だった。
今までに無い轟音……いや爆発音だろうか。
テレビを介しているにも関わらず、耳が壊れそうだ。
現場は……
立ち上る砂埃で、視界は閉ざされてしまった。
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作者名：浦玖珂 咲希 | 作成日時：2023年4月3日 9時
