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全力で掛かって来い!!》
おいおい嘘だろ……虚勢にも程がある。
いや待て…まさか、
氷結をぶっ放したり、ショウトくんは明らかに手を抜いてはいない……つまり、もし仮に緑谷クンがこの言葉をショウトくんが右側だけを使っている事に対して言っているのなら……やはりショウトくんは何かを自分の中で抑えている？
これはただの戦いじゃない。
俺の推察が正しければこれは……何らかの事情によって生まれたショウトくん自身との戦い…
ただ、それはショウトくん自身の問題であり、緑谷クンが首を突っ込む必要なんて無い。しかもショウトくんがこの“戦い”に打ち勝ったとして、炎を使われて困るのは緑谷クン自身のはずだろ…？
よく分からない、雄英生にしては。
「あれ…」
動きが鈍い…？
近距離戦に持ち込むつもりだろう。走って緑谷クンに向かっていくショウトくんが、やけにゆっくり動いているように見えた。
《もろだーー！！！生々しいの入ったァァァ！！！》
マジか……
まさかのショウトくんに一発を入れた緑谷クン……よりも俺は別の場所に目が行った。
氷結の勢いが弱まっている。
つまりこれは…体力の限界か、？
またもや場外へ吹き飛ばされるのを氷結で防いだショウトくんが、明らかに疲労しているように見えた。
相手も強者、何度も同じようなぶつかり合いを繰り返すうち、ショウトくんが少しずつ息を上げ始めている。
《…なりたいんだ！！！》
……何だ
重い一撃がショウトくんのみぞおちにヒットした。
雄英体育祭�� ホークス's side ページ31
完全なる耐久戦だ…
《ぐああぁあああ！！！》
ボロボロの緑谷クンに対して、応用力機動力共にずば抜けている。流石はエンデヴァーさんの息子だ。
対照的な表情をしている両者、余裕の表情をしたショウトくんの余裕ぶりがエンデヴァーさんを想起させる。
そして最終攻撃、
《あぁ！！圧倒的に攻め続けた轟、トドメの氷結をー！！！》
これは凄まじい。最初の頃よりも威力上昇と的の捕捉をしっかりと行えている。
これなら確実に…
「…え？」
会場が一瞬騒然となる。
まだ、打つ余力があるのか。
緑谷クンからの思わぬ反撃に、流石のショウトくんも吹っ飛ばされる、が、しっかりと氷結で場外追放は免れた。
あの子はぶっ飛んでる。
赤く変色した指が更に酷使され、紫色に腫れ上がっている。
《半分の力で勝つ？まだ僕は君に傷一つ付けられちゃいないぞ……
おいおい嘘だろ……虚勢にも程がある。
いや待て…まさか、
氷結をぶっ放したり、ショウトくんは明らかに手を抜いてはいない……つまり、もし仮に緑谷クンがこの言葉をショウトくんが右側だけを使っている事に対して言っているのなら……やはりショウトくんは何かを自分の中で抑えている？
これはただの戦いじゃない。
俺の推察が正しければこれは……何らかの事情によって生まれたショウトくん自身との戦い…
ただ、それはショウトくん自身の問題であり、緑谷クンが首を突っ込む必要なんて無い。しかもショウトくんがこの“戦い”に打ち勝ったとして、炎を使われて困るのは緑谷クン自身のはずだろ…？
よく分からない、雄英生にしては。
「あれ…」
動きが鈍い…？
近距離戦に持ち込むつもりだろう。走って緑谷クンに向かっていくショウトくんが、やけにゆっくり動いているように見えた。
《もろだーー！！！生々しいの入ったァァァ！！！》
マジか……
まさかのショウトくんに一発を入れた緑谷クン……よりも俺は別の場所に目が行った。
氷結の勢いが弱まっている。
つまりこれは…体力の限界か、？
またもや場外へ吹き飛ばされるのを氷結で防いだショウトくんが、明らかに疲労しているように見えた。
相手も強者、何度も同じようなぶつかり合いを繰り返すうち、ショウトくんが少しずつ息を上げ始めている。
《…なりたいんだ！！！》
……何だ
重い一撃がショウトくんのみぞおちにヒットした。
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作者名：浦玖珂 咲希 | 作成日時：2023年4月3日 9時
